映画「ブリッジ オブ スパイ」感

★ ブリッジ オブ スパイ ★

 



  アメリカとソ連が一触即発の状態にあった冷戦下の1950~60年代。ジェームズ・ドノバン(トム・ハンクス)は、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士だった。彼は、米国が身柄を拘束したソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右しかねない重大な任務を託される。それは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイを交換することだった。良き夫、良き父、良き市民として平凡な人生を歩んできたジェームズは、米ソの全面核戦争を阻止するため、全力で不可能に立ち向かってゆく……というお話。

 

 ジェームズ・ドノバン、善良でタフで正義を貫く、そして家族を愛する良き市民ーーハリウッドのヒーロー像には相変わらずだなと思ったが、楽しめた。

 

 偵察機U2の地上での機影、単座のコクピット、青酸カリを持参した極秘任務、高性能カメラで高高度からの撮影、地対空ミサイルによる撃墜のシーン、収容所での過酷な尋問。ベルリンに壁が築かれる様子。東ベルリンでの東ドイツ当局とソ連共産党との軋轢。東ベルリンへ行く列車。壁を越えて西に逃亡しようとする人が撃ち殺されるシーン。最後のソ連スパイとパイロットの交換の場面など多くの場面が印象に残った。 

 

 

 

 

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