雪のいと降りたるを
「枕草子」
exercise
雪のいと降りたるを(枕草子)exercise 解答/解説
解答
問1 a すびつ b みこうし
問2(1)いつもと違って (7字) (2)ロ
問3(1)白居易 (白楽天) 白氏文章 (2)エ
問4 (1)エ (2)エ
問5 ④清少納言が期待通りに振舞ったことへの、中宮の満足な気持ち。
⑤ 白居易の詩で有名な「香炉峰の雪は簾を撥げて看る」ということ。
問6 (1)本来は「さるべきなるめり」であるが、「さる」と「なる」が撥音便化して「さんべきなんめり」となり、撥音「ん」が表記されていない。
(2)適当な人であるようだ
(3)即妙
解説
問1 《 略 》
問2(1)「例ならず」は「例(名)/なら(断定の助動詞「なり」の未然/ず(打消しの助動詞「ず」の連用形」、「いつもと違って」の意の熟語。
(2)「参る」は、本来は行ク・来の謙譲語だが、「御格子参る」で格子を上げ(下ろし)申し上げるの意で使われた。後に筆者が「御格子上げさせ」たと対応して、「下ろし申し上げる」の意で使われていると判断する。ニが正解。
問3②「遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き、香炉峰の雪は簾を撥げて看る(遺愛寺の鐘の音は、枕をななめに立てて聴き、香炉峰の雪は簾を撥ね上げて看る)。」が踏まえられている。左遷された身の上であるが、かえって、朝寝をしながら遺愛寺の鐘を聴き、香炉峰の雪を布団の中で見るような優雅で穏やかな生活を楽しんでいる、という内容の箇所。
(1)中国、中唐の詩人。『白氏文集』は「はくしもんじゅう」とよむ。
(2)問2と関連する。「少納言よ」と名指ししているのは、宮仕えしたばかりで恥ずかしがり引っ込み思案になっていた筆者に活躍の機会を与え、自信を持たせようとする中宮の配慮とも、期待通りに機知にとんだ反応ができるのは筆者くらいしかいないと中宮が高く評価していたからとも解釈されている。エが正解。
問4 中宮の言葉を受けて筆者がとった振る舞い。他の女房に「格子」を上げさせ、自ら「御簾(みす)」を巻き上げたということ。正解は(1)も(2)もエとなる。
問5④「笑はせ給ふ」の「せ給ふ」は最高敬語で、中宮への敬意を表すもの(最高敬語が使われているので主語が中宮ということになると言ってもいい)。問3(2)と関連。清少納言が期待通りに振舞ったことに対する満足の表情。
⑤「香炉峰の雪は簾を撥げて看る」という『白氏文集』の詩句のこと。
(3)「当為即妙」は、即座に、場に適かなった機転を利かせること、気が利いているの意の四字熟語。
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