九月二十日のころ
(徒然草)
exercise
九月二十日のころ(徒然草)exercise 解答/解説
解答
問1(1)ながつき (2)エ (3)イ
問2 b エ c ア f ウ
問3 香
問4 e しっとりと g すぐに [別解]そのまま h どうして
問5 過去の助動詞「き」の連体形。体言止めに準ずる感動表現となる。
問6① イ ② ウ ③ ウ
問7(1) 反実仮想 (2) そのまま掛け金を掛けて中へ引きこもってしまったら、残念なことであろう。(34字)
問8(1) 特に手入れをしていない雑草の茂っている庭に、ことさらにたいたわけではない香の匂いがしっとりと薫っていたこと。そして、客を送った女主人が、すぐに部屋に入って妻戸をしめてしまわないで、しばらく月を眺めていたこと。
(2) エ
問9 兼好法師(吉田兼好)・随筆・鎌倉時代
解説
問1(1)月の異名は古典基本教養です。まだの人はインプット。
(2)陰暦一・二・三月は春、四・五・六月は夏、七・八・九月は秋、十・十一・十二月は冬。
(3)月の月齢による呼び名も「国語便覧」などで確認。
問2 ここでは、文意と敬語から考えます。
b…「たてまつる」は謙譲語で、誘った人(「ある人」)への敬意を表すもので、主語は「作者」。
c…「給ひ」は尊敬語、「思し出づるところ」に入っていった人へ敬意を表すもので、主語は「ある人」。
f…「ある人」が入っていった邸の様子を述べている文意となり、主語はその邸に住む「その人」。
問3 「薫物(たきもの)」も古典基本教養として知っておいてください。香料をたいて香烟を衣服、頭髪、部屋などにしみこませます。また、奈良平安時代、上流階級で、部屋の異臭を消すために使われていた。
問4 基本古語です。そのつどインプットしてください。
問5 (略)
問6①…「ありく」は、歩き回るの意。「に」は接続助詞。
②…全体の文意から、男性が夜ふけて急に訪問するところは、妻や恋人の住む邸と考える。
③…「よきほど」は、長くも短くもない時間、ほどよい時間。同行者を配慮した滞在。
問7(1)「ば~まし」「ませば~まし」、「ましかば~まし」は反実仮想の用法。
(2)
「くちをしから」は、「くちをし」の未然形、残念だ・情けないの意。反実仮想の訳し方「…トシタラ…ダロウニ」に注意。
問8(1) 作者が強く心惹かれている「その人」のようすやふるまい。「荒れたる庭の露しげきに、わざとならぬ匂ひ、しめやかにうち薫りて、忍びたるけは」と「妻戸をいま少し押し開けて、月見るけしきなり」の2箇所をまとめます。
① 特に手入れをしていない雑草の茂っている庭に、ことさらにたいたわけではない香の匂いがしっとりと薫っていたこと。(典型や殊更な作為〈=中心〉から距離をおいて、作為的な無作為ともいえるもの〈=周辺〉に価値を見出そうとする、中世的な美意識ととらえられます。)
②
客を送った女主人が、すぐに部屋に入って妻戸をしめてしまわないで、しばらく月を眺めていたこと。(客〈恋人〉を送り出した後、月を眺めながら名残を惜しむ女の優なるこころに兼好はまいっているのですね。現代でも、どちらかを訪問していとまごいをして、玄関を出た直後にドアをバタンと閉められたら興ざめですよね。客の姿が見える間は見送りましょう…?…)
(2)作者が強く心惹かれたのは、「優に」がキー・ワード。
問9(略)
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