かしらの雪
(土佐日記)
exercise
かしらの雪(土佐日記)exercise 解答/解説
解答
問1(1)みやらる (2)むくいす (3)ける
問2 a午前5~7時ころ b並々でない d 気にとめる
h白髪 (しらが)
問3 c エ e ア f イ g ア
問4①(例解)「かぢとり」の「くろとり」「しろなみ」の言葉が、黒と白とを対比的にとらえていたから。
②船頭(程度)の身分の者には似合わないので
③(例解) 嵐に飲み込まれたり座礁したりして、船が大破したり沈没して命を失うことがあるから。
④(例解) 船旅での海難の恐れや海賊の襲撃への不安が、心身ともに疲れさせ、急激に歳をとらせてしまうこと。
⑤⑤(例解) 「わが髪の雪」歌の返歌となり得るほどの歌は詠めまいと含意する言葉。船旅の気晴らし。
解説
問1(1)古文の自発の助動詞はる・らる(受身・尊敬・可能の意味も持つ)。接続は未然形、活用は下二型。奈良時代はゆ・らゆが多く用いられた。ここでは、「ふな歌」中の「みやら=ラ四段動・未」につづく「るれ」。よって、「みやらる」が解。
(2) サ行変格活用の動詞は「す・おはす」の2語。「す」は、「枕す」「むなしうす」「死す」「先んず」などの複合動詞がある。
(3) 係り結びの知識を問う問題。2文目「これをみれば、春の海に、秋の木の葉しもちれるやうにぞありけり。」に着目。「けり」が連体形「ける」となる。
問2a「卯のとき」この際、干支(えと)を覚えましょう。
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
これを時間にすると次のようになります。
b… 「おぼろげなり」は「おぼろげならず」と同じ意味で使われた。並々デナイの意。ここは、その語幹に助詞「の」を伴って連体修飾語となったもの。
d… 「とがむ」は、現代語と同じく非難スル・問イタダスの他に、怪シム・気ニ留メルの意があったことに注意。
h… 「髪の雪」は「かしらの雪」「かしらの霜」とともにしらがの比喩表現として使われてきた。
問3c…「あはれなる」でとらえる。形容動詞の活用語尾となる。e…「とがむる」はマ下二動の連体形、それに接続する「なり」は断定。f…直前「いふ」はハ四段動詞で終止形と連体形は同形、接続からは判断不可、文意から「なる」は伝聞推定が自然と考えられる。g…「もの」は名詞、名詞に接続する「なり」は断定。
問4 ①「ものいふ」とは、口に出して言ふ、気の利いたことを言う、男女が情をかよわせるの意。ここでは、「くろとりのもとに、しろき波をよす。」と「黒」と「白」を対比していっていることを注目している。advanced Q
②「ほど」には、身分・地位・家柄の意がある。「ひと」は「かぢとり」をいう。「ね」は打消しの助動詞「ず」の已然、「ねば」は確定条件、ナイノデで。
③当時の大洋の船旅での、不安・苦労をまとめます。advanced Q
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