弓争ひ/競射/道長と伊周(大鏡) exercise

  弓争ひ/競射/道長と伊周 

(大鏡)

 exercise 


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弓争ひ exercise 解答/解説

解答

問1a妙だ b 官位が低いもの c 当たるではないか

e 座がしらける 興ざめる d 副助詞で類推の用法 

問2 道長が、明らかに伊周に勝利したのに、伊周を勝たせたいので勝負を延長せよとは無茶な話だと不快に思う。

問3(1)周囲をはばからぬ入道殿の大胆な言葉と、その言葉どおり矢を的の中心に当てた迫力に圧倒されたから。

  (2) (3)

問4(1)もてはやしつる (2)聞こゆ 謙譲語 (3)

問5(1) (2)帥殿に恥の上塗りをさせたくなかったから。

問6 豪胆 大胆

問7(1)紀伝体 (2)今鏡 水鏡 増鏡

解説

問1a…「怪し」は、理性的に考えて理解しにくいこと、不思議だ・変だ。「賎し」で、見苦しい・そまつだ・身分が低いの意。 c…「ものかは」は、強い感動を表し~デハナイカ・コトヨ。反語の場合もある。

  d…副助詞。程度軽いものを上げて程度の重いものを類推させる。ここでは「的近くに射ることさえできなかった(程度軽いもの)、まして、中心に命中するなどおよびもなかった(程度の重いもの)、ということ。

問2 一旦勝負の決着がついて、自分のほうが2本勝ったのに、その決着を延ばさせられたので、道長は「心中穏やかでなくおなりになっ」た。

問3(1)『「道長が家より、帝・后立ち給ふべきものならば、この矢当たれ。」と仰せらるる』と、『中心には当たるものかは』の2点に着目して、作者はどういう意味を持つものとして話題にしているのか考えてまとめる。
  (2)「お手も震えたからであろうか、」とんでもない的外れのところを射た、という文脈から、「け」=「故」と考える。
  (3)「にや」「にか」→ 結び(あらむ・ありけむ)の省略 と考える。


問4(1)聞こえ=謙・作者→道長、させ=尊・作者→帥、給ひ=尊・作者→帥。この3語を除くことになる。
  (2)(1)を参照
  (3)「こと苦し」は、気まずい・おもしろくないの意。

問5(1)「何か」は、ここでは反語。
   (2)直前の「いみじう臆し給ひて、御手もわななくけにや、的のあたりにだに近く寄らず、無辺世界を射給へる」から、伊周惨敗の結果は容易に予想され、道隆は恥の上塗りなど目にしたくないから。

問6 いかに実兄とはいえ、相手は今をときめく関白であり、競射の相手は年こそ下であれ、自分より上位の内大臣。しかも場所は敵の本拠とも言うべき南院である。そうした悪条件の中で、一向に臆することなく終始優勢を保持した道長の豪胆さ。そして、延長戦に当たっては、「道長が家より…」「折衝・関白すべき」と、あらゆるものものを自分の昇運に向かって靡かせずにはおかないとするかのような漲った気の強さ、が語られている。
   「漢語一語で答えよ」から、「豪胆(何事にもおそれず沈着なこと)」を解とした。

問7 文学史の知識はそのつどインプットしてください。


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