月やあらぬ
(伊勢物語)
exercise
解答
問1a おほきさいのみや b ほい c むつき d こぞ
問2① 2 ② 3 ③ 3
問3 3 在原業平
問4 5
問5A 2人の行き通うことのできる所
B 去年のようすに似ているはずもない
問6(1) 初句および三句切れ。
(2)今、目にしている月、いや、それだけではなく、この春そのものが去年とはまったく別のものに見え、あの人を失った「我が身」だけが元のまま取り残されたようにと感じられている。
(3) 2 5
解説
問1 《略》
問2 この時代の恋愛・結婚のあり方は、男が女のもとを訪ねる、妻問い・招婿(しょうせい)であった。読者たちは、「心ざし深かりける」男は在原業平、「西の対に住む」は「大后の宮(五条の后)」の妹で后がね(お后候補)で後の二条の后であることを知っていて、この物語を楽しんでいたと思われる。后がねの姫君と稀代の「色好み」の業平との許されない恋の物語。
問3 問2参照
問4 女は男が訪ねていくことができない所に移されてしまった。男は、いっそう辛い気持ちでいたのであった。伝聞回想(過去)の「けり」、ここでは「なむ」の結びとなり連体形の「ける」。5が解。
問5 A=人(名)/の(格助)/行き通ふ(動 ハ四 行き通ふ 終)/べき(助動詞 可能 べし 体)/所(名)/に(助動詞 断定 なり 用)/も(係助詞)/あら(ラ動 あり 未)/ざり(助動詞 打消 ず 用)/けれ(助動詞 過去 けり 已然)/ば(接助)
B=去年(名)/に(格助)/似る(動 ナ上一 似る 終)/べく(助動詞 当然 べし 用)/も(係助詞)/あら(ラ動 あり 未)/ず(助動詞 打消 ず 終)
問6 (1) 「句切れ」とは、結句以外で終止していることを言う。散文では読点〈 。 〉を打つところ。「月やあらぬ。/春や昔の/春ならぬ。/わが身ひとつは/もとの身にして。」。また、倒置している箇所も句切れとします。
(2) 去年愛する人と語らいながら目にしたすべてが、今、目にするものとは異質に感じられるということ。周囲の様子、たとえば、月も、梅も、何もかも、すべて昔と違うように感じられてならない。彼女がいないと言うそれだけで、主人公の目には、世界が一変してしまう。
(2)を参照。「2 懐古」・「5 失意」が解。
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