通ひ路の関守
(伊勢物語)
exercise
通ひ路の関守 exercise 解答例/解説
解答
問1 二条の いふ(聞く)
問2 1 せうとたちの 2 ア・オ・カ 3 ついじ 土塀(泥で築いたかきね)
問3 1 人目が多いところではないが
2 男の訪れが度重なったので
問4 据ゑ
問5 1 夜ごとに(四字) 2 不可能
問6 1 ア イ 2 イ キ
問7 あるじ
解説
問1 結びの省略
~とぞ。 ~となむ。
→ 「と」の上が会話なら「言ふ」「聞く」、心中語なら 「思ふ」が省略されている。
፠ここでは、言い伝えられている物語を作者が読者に語ったもの=会話文の一種と考えます。
1 主格の「の」。「童べの」が「踏みあけたる」の主語であることを示す。ガと訳せる。文末の「せうとたちの」が「守らせ給ひける」の主語となっている。
2 「踏みあけ」は下二段活用「踏みあく」の連用。オの「知る」は、四段活用する場合は「分かる・治める・理解する・世話をする」の意。下二段活用する場合は「知らせる」の意。ここでは、「ぬ」が「ず」の連体形だから「知れ」は未然形、未然形が「知れ」となるのは下ニ段と考える。
問3
1 「人(名詞)+しげく(形・しげし・用・多イの意)+も(係助)+あら(動・ラ変・あり・未)+ね(助動・打消・ず・已)+ど(接助・逆)」。「人しげし」は、ここでは人目が多いの意。
2 人に知られないように通っていたが、邸の主人に気づかれてしまったというコンテクスト。主語は「男の訪問」となる。「ければ」は確定条件、タノデ。
問4 ワ行下二段活用の動詞は「植う」「飢う」「据う」と覚えておかなければなりません。ここでは「番人」をおくという意味になる「据う」、「て(接助)」に続くので連用形「据ゑ」が正解。
1 アの「いと忍びて」=「ひどく人目を避けて」と、イの「みそかなる」=「ひそかに通うところ」が正解となります。
ア…ナ変動詞の「往ぬ」未然の活用語尾「な」+推の助動「む」
イ…「知ら」は四段動詞の未然形。未然形に接続する「なむ」は他への希望・誂えの終助詞。
ウ…「ける」=結びの係りとなる係助詞の「なむ」。
エ…「まかり」はラ行四段動詞「まかる」の連用形。連用形に接続する「なむ」は、強意・確述の助動詞「ぬ」の未然形「な」+推量・意志「む」。
キ 「寄せ」はサ行下ニ動詞なので、未然形も連用形も「寄せ」。文意から識別します。「打ち寄せる波よ」と「恋しく思う人を忘れることができるという忘れ貝を、岸辺に降りて拾おうと思うので」の間に入るもの。「なむ」がイのケースなら「(忘れ貝を)打ち寄せて欲しい」、エのケースなら「(忘れ貝を)打ち寄せるだろう」となり、イの用法となる。よって、この問の正解となる。
⋘ 前へ 通ひ路の関守(伊勢物語)もっと深くへ ! 問題解答例(解説)
【高校国語学習支援サイト】向け
コメント
コメントを投稿