鶯の宿
(大鏡)
exercise
鶯の宿 exercise 解答/解説
解答
問1 aは「主格」、eは「同格」
b なにがし主(蔵人) g 帝
h 鶯 c え d 繁樹 f あらめ
問2① お気に入りの梅の木を召し上げられて戸惑い悲しむ気持ち。
② かの有名な大歌人貫之の娘の家の梅の木とも知らずに掘り取ってしまい、風雅の心をもって愛玩珍重していた彼女を悲しませてしまったことを気の毒に思ったから。 (73字)
問3 ア
問4(1)栄華物語 (2)今鏡・水鏡・増鏡
解説
問1 格助詞「の」の用法。主格・連体修飾格・準体詞・比喩・同格、曖昧な人は文法テキストで確認しましょう。Aは「梅の木」が「枯れたりしかば」の主語となることを示す「の」、ガと言い換えられ、主格が正解。eは、「色濃く咲きたる木」と「様体うつくしき」が同じ資格で「侍りしを」の主部となることを示す「の」、同格とよぶ。
b… 「承る」は「受く」の謙譲語で、ここでは勅命を拝命しての意で、「なにがし主」が主語。・g… 「御覧ず」は「見る」の最高敬語に準ずる語で、帝が主語となる。
h… 常体の語。「鶯の宿は(どこへ行ってしまったのでしょうか)」と問うのは「鶯」となる。
c… ひらがな一字の陳述の副詞は「な」と「え」の二語。「な」は後に「そ」を伴って、…スルナ・シテクレルナのイ。「え」は後に否定の語を伴って、~マイ・デキナイダロウの意。文意から「え」。
d… 「きむぢ」とは目下への者への人称代名詞、オマエ、ソチラの意。「なにがしの主」が「繁樹」に命じている場面。
f… 「あるやうこそは」の述部が省略されている。「何かわけが」に続く「あるのだろう」=「あらむ」と考える。「こそ」は後に已然形の結びをとることにも注意→「あらめ」。
問2 ①… 「鶯」に自分の気持ちを託している。お気に入りの「梅」を移し植えられたことへとまどい、かなしむ気持ち。
②… 梅の木を掘り取ったのは、最初の勅撰集「古今集」撰集の中心人物紀貫之の娘の家であった。どういう人物だと推察できるのか。また、「貫之の御娘」らしく、梅の木を召し上げられた気持ちを「勅なれば…」と歌に託していることにも着目。制限字数でどの程度の内容が求められているのか考えます。)
問3 過失を犯してわびるべきところを、いい加減にごまかしてしまうことを「あまゆ」と言う。照れる・恥ずかしがる。問2の②と関連。
問4 《 略 》
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