小野の雪
(伊勢物語)
exercise
小野の雪 exercise 解答例/解説
解答例
問1a おはします b 在原業平
c おおみき d やよい
e 月末 f お休みになる
問2①1 さても候ひてしがな そのままおそばにお仕えしていたいものだ
② 秋の夜長と違い、春の夜は短いので、寝るのを惜しんで春の一夜を過ごすと理解した。
③1 惟喬の親王が天皇になること。
2 出家(遁世)
④ 謙譲の補助動詞(「奉る」の連体形で、「…申し上げる」の意。)作者から惟喬の親王へ敬意を表す。
⑤ (おそばに)お仕えすることができなくて
⑥ 惟喬の親王が出家されてわび住まいをされているという現実 (28字)
問3 時は弥生
解説
問1 a…「例の」は、「いつものように」という意味で、「おはします」に連用修飾語となっている。
b…『伊勢物語』は歌物語で在原業平の一代記風に書かれているとされる。業平は在原家の五男で近衛の中将であったことから、「在五が物語」「在中将の日記」などとも呼ばれた。
ef…(略)。
2 イは、お帰えしにならないの意。「つかわす」でその主語が高位の方であることが表されている。 ロは、小野にうかがったの意。謙譲語「まうづ」が使われていることも見逃さない。 ハは、物悲しい様子でいらっしゃったの意。尊敬語「おはします」が使われていることも見逃さない。ニ 昔のことを思い出してお話申し上げたの意。謙譲語「聞こゆ」が使われていることも見逃さない。
②「右馬頭の翁」は、春の夜は短いゆえ長居はすまいというつもり。だが、「惟喬の親王」は、春の夜は短いゆえに、逆に、「右馬頭の翁」をひきとめたまま夜を明かした。
③1 親王とは天皇の子で、天皇の位につく資格を持っている。惟喬の親王は第一皇子であった。この段は、よんどころない事情〈=藤原氏の圧迫により、または、病気のためとも〉で帝位につくどころか、〈身の安全のため〉出家したという事情を思い浮かべつつ読まれてきたといえます。華やかな春の宴から一転して、寒々とした雪深い小野の里への場面転換が巧み。
2 「世を捨つ」と同じ。
④ 敬語の「方向」は、次のように考えます。
誰から 地の文 → 作者から
会話文・手紙文 → 話し手から・書き手から
誰に 尊敬 → 動作主に
謙譲 → 動作の受け手に
丁寧 → 聞き手に・読み手に
⑥… 「思ひのほかに、御髪下ろし給うてけり。…小野にまうでたるに、比叡の山のふもとなれば、雪いと高し…つれづれと、いともの悲しくておはしましければ、」に着目。帝位に就くと思っていた親王が、出家し山深い庵で寂しげにお過ごしになっている現実。
問3 前半は華やかな春の宴の場面、歌の背景ともなっている。後半は一転して、寒々とした雪深い小野の里。巧みな対照となっている。
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