刑部卿敦兼と北の方
(古今著聞集)
exercise
刑部卿敦兼と北の方 exercise解答/解説
標準解答
問1a ぎょうぶきょう b ごせち c そうぞく
問2① 敦兼 ⑧ 北の方
問3② 見劣りのする ⑤ 気の毒な ⑨ 優美な
問4③ 北の方 ④ 敦兼 ⑥ 北の方 ⑦ 敦兼
問5 仲らひめでたくなりにける
標準解説
問1 《略》
問2 ①…「をとこ」には、夫・恋人である男の意がある。⑧…「男」が「通ひて」会った人、「北の方」になる。
問3 ②…「よし>よろし>わろし>あし」の順と理解してください。美醜/価値/善悪/気分/身分/巧拙/日柄/品質など、広く使われた。⑤⑨…重要基本語。
問4 ③…「うちそばむく」は、横や脇を向くの意。④…「心得」は、悟る・理解するの意。⑥…「方を変へて住み」は、「方角を変えて住み」の意、「夫と別の部屋に住むようになった」ことをそういう言い方をしている。
⑦…「眺む」は、物思いにふけってぼんやりするの意。重要基本語。
問5 歌や音楽は人知を超えた不思議な力を持っていると考えられていたが、この話はそのバリエーションと考えていい。
発展解答
問1 五節を見に行ったこと
問2 北の方が敦兼と口をきかず、顔も見ないのがひどくなった状態。
問3 北の方が敦兼を嫌って同じ部屋に住まず、世話を全くしない様子。
問4 敦兼が、篳篥を秋の夜更けの物寂しさにふさわしい音色で澄み渡るように吹いた。
問5 枯れ・離れ
問6 敦兼の篳篥と歌がすばらしかったから。 (17字)
問7(1) 今様
(2) 庭の白菊が枯れるように、妻との仲も離れてしまった。
発展解説
問1 「心憂く」は、嫌に/不愉快にの意。「五節」で「はなやかなる人」を見て、夫の容姿が見劣りすることを知って不愉快になった。「北の方」は世間知らずのお嬢様育ちだったのです。
問2 「かたはら痛し」は、そばで見聞きしていて/第三者として苦々しい、気の毒だ、恥ずかしいの意。重要基本語。直前の「すべてものをだにもいはず、目をも見合わせず、うちそばむきてあれば~次第に厭ひまさりて」に着目してまとめます。
問3 その人の(仕打ち)のうらめしさの意。「さきざきのやうに一所にもゐず、方を変へて住み侍りけり。~出居に灯をだにもともさず、装束は脱ぎたれども、たたむ人もなかりけり。女房どもも~さし出づる人もなかりければ」に着目してまとめます。
問4 「時の音」は、時節にふさわしい音色の意。「とり澄ます」は、澄むように吹くの意。「白菊」の咲く秋の夜更け、身にしみて恨めしい気持ちを歌と笛で慰めた。
問5 「枯れ・離れ」の掛詞は頻用される掛詞。
問6 夫の篳篥の演奏と歌のすばらしさに感動した。字数制限があり、余計なことは書けない。標準の問5を参照。
問7(1)「今様」は「今様うた」の略。平安時代に新しく出来た、七五調四句の謡物。
(2)「離る」は、離れる・疎遠になるの意。恋人や夫婦の関係で、相手の感情がうとうとしくなる意味でもよく使われる。
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