梅の契り/継母との別れ
(更級日記)
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梅の契り/継母との別れ(更級日記)exercise 解答/解説
解答
問1 まじき
問2 a 助動詞 断定「なり」の連用形
b 形容動詞「大きなり」の連体形「大きなる」の活用語尾
c 助動詞 仮定婉曲「む」の連体形
問3(1)夫婦仲がうまくいかない様子で
(2) 宮仕えをしていた人が、地方の地味な生活では予期しないことがいろとあったから
問4 ② 情が深かった (慕ってくれた)
③ (身にしみて)なつかしい
⑦ しみじみと情のこもった(心にしみるような)
問5(1)④ 早く咲いて欲しい ⑤ 便りもない
(2)きっと咲くだろう
問6 ⑥→ 下二段活用・連用形 頼みに思わせる
⑧→ 四段活用・命令形 頼みに思う(思いなさい)問7 A→ 早く来てください (8字)
B→ 行けません (5字)
問8(1)⑤ 菅原孝標女
(2)ハ → ニ → イ → ロ (全正解で5点)
解説
問1 係り結びと助動詞の活用の知識を問う問題です。「なむ」の結びは連体形。「まじ」の連体形は「まじき」。「まじかる」は他の助動詞に接続するときに使われます。
問2 a…「にあり」のパターン。「に」は断定の助動詞「なり」の連用形、デと訳せます。 b…「大きなる」で一語。c…仮定婉曲は連体形で使われる。
問3 (1)…「世の中」には、男女や夫婦の仲という意味があります。「恨めしげなり」は、恨めしそうなようす・残念なようすが辞書上の意味。夫婦仲かしっくりいかない・うまくいかないと理解してもよいと思います。
(2)直前の「宮仕ヘせしがくだりしなれば、思ひしにあらぬことどもなどありて」に着目。高貴な方のお屋敷での華やかかつにぎやかな生活と、田舎での地味で退屈な生活の二項対立でとらえて整理しましょう。
問4 「あはれなり」は、しみじみと心を動かされること。情趣がある、寂しい、つらい、かわいそうだ、かわいい、情が深い、優れている、などとしみじみと感じた時に使われた語です。②…作者は継母を実母と同じ、いやそれ以上に慕っていた。「継母」も特に作者を目にかけていたことが読み取れます。その継母の別れ際の言葉。③…前後の「恋しく…しのび音をのみ泣きて」に注目。⑦…継母からの返信の内容、作者がぐっとくるようなことが書いてあった。
問5 (1)④…「いつしか」は早くの意の副詞。「なむ」は他への願望の終助詞、~テホシイナアの意。⑤…「音」には、便り・噂・評判の意があります。これも重要かつ基本古語。
(2)…「咲きなむ」の場合、「なむ」は、『強意の助動詞「ぬ」の未然形+推量の助動詞「む」』となり、キット~ダロウの意となる。
問6 「頼る」は、四段活用【ら・り・る・る・れ・れ】する場合は「頼りに思う・あてにする」の意、下二段に活用【れ・れ・る・るる・るれ・れよ】する場合は「頼りに思わせる・あてにさせる」と使役の意で使われていることになる。重要文法知識。
問7 思ったことや言いたいことをダイレクトに表現しないのがマナーであり優雅だというのが、平安時代以後の日本語・日本文化の特徴のようです。Aは梅になぞらえて継母の来訪を促す歌。Bは、その「梅」を題材にするという贈答歌のマナーに従い、あなたのことを好きな男性の訪問を心待ちにしてくださいと、自分が来訪しないことを暗に伝える歌となっています。
問8 (1)おばが「蜻蛉日記」の作者、藤原道綱母。次の問と関係します。
(2)イ 源氏物語(作者が憧れた作品) ロ 更級日記 ハ 土佐日記(現存する最古の日記) ニ 蜻蛉日記(作者のおばが書いた) 文学史の知識、少しずつインプット。
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