児のそら寝
(『宇治拾遺物語』第十二話)
exercise
児のそら寝(『宇治拾遺物語』第十二話)問題 exercise
児のそら寝(『宇治拾遺物語』第十二話)exercise 解答/解説
解答
問1 a よい f むご
b 手持ち無沙汰なこと(することがなく退屈なこと) c 返答する(返事する・答える)
d 我慢する e 仕方がない(どうしようもない)
問2 ① かいもちひ
② 起こそうとするだろう ④ お目覚めなさいませ(お起きなさいませ)
問3 イ
問4 ⑤ エ ⑦ イ
問5 (1)イ (2)禁止
問6 児が間の抜けた時分に返事をしたから。(18字)
問7 ア 2 イ 2 ウ 1 エ 2 オ 1
解説
問1a…歴史的仮名遣いに注意。文頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「ワ・イ・ウ・エ・オ」と読む。
f…漢字熟語は現代とは違う読み方をされことがある。仏教用語も同じ。「無期」とは、期限がないこと。久しいことの意。
bcde…古典を学習するには古文単語を覚えていかなければならないのです。現代語でも使われるが現代語とは違う意味を持つ語(d)、現代では使われていない語(bce)、そのなかでよく使われる語です。同じ日本語であり、500~700語程度なので、英単語を覚えるのよりはるかに楽だよ。定期考査と小テストの際、少しずつインプットしておくと後に楽。
問2①「し出ださむ」の目的語と同じになる。ちなみに、現代語の「出す」は古い日本語では「出だす」。
②「おどろく」は、「びっくりする/はっとして気づく/目が覚める」の意。「おどろかす」は、「びっくりさせる/目をさまさせる/気づかせる」の意。「むず」は意志の助動詞で、~(シヨ)ウと訳す。「らむ」は推量の助動詞で、~ダロウと訳す。
④「おどろか+せ+たまへ」。「おどろく」は②を見てね。「せ」は尊敬の助動詞、「たまへ」は尊敬の補助動詞の「たまふ」の活用したもの。「せたまふ」で最高級の尊敬表現、だけど、この場合のように会話文では気楽に使われる。ここでは、オ~ナサル、~アソバスを命令の言い方で。敬語、古典ではしきりに出てくるよ。現代語の敬語を使えない人は苦労します。
問3 歴史的仮名遣いについては、教科書や文法テキストで、この際完全にインプットしてね。特に「む」はンだからね。
問4 「わびし」は、つらい、やりきれない、苦しいの意。「おもしろし」は、愉快だ・趣があるの意で、(江戸時代以前は)こっけいという意味はない。他の語の意味は現代語とほぼ同じ。⑤は期待通り起こしてくれたことへの気持ち。⑦は期待が裏切られたことへの気持ち。
問5 現代では使われなくなった、呼びかけの感動詞。現代語では、ヤイ・モシモシ・オイ。
問6 児が体裁をつくろってやせがまんしていたことが露見して、僧たちにはおかしかった。
問7ア「こざかしい策を用いたために厳しく罰せられる」「教訓物語」が不適。
イ 「で意地の悪い僧」「赤裸々に暴き出した」、「痛烈な風刺物語」が不適。
エ 「象徴的表現」、「微妙な陰影にとんだ内的世界」が不適。
児のそら寝(『宇治拾遺物語』第十二話)問題 exercise
児のそら寝(『宇治拾遺物語』第十二話) もっと深くへ ! 問題解答(解説)
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