現代日本の開化
(夏目漱石)
exercise
夏目漱石(現代日本の開化)1/2 exercise 解答例/解説
解答例
1 a花弁 b行雲 e向後
2 cア dウ
3 エ
4②ウ ④ア ⑤ウ
5 エ
6 ア
解説
問1b…「行雲流水」の四字熟語で覚えてください。e…「今後」と言う意味の語、古い言い方。 問2c…「超然」はイの意味でも使われるが、設問に「本文での意味として」と断っているのでアが正解。イだとすると、日本が「聖」で中韓が「俗」ということになり、本文の主旨にはないことになる
d…「一瞥」はアと丁度逆の意味。もともとの意味は「ちらっと見る」。ここでは「概観すること」の比ゆ的な言い方。
問3 直後の一文、または「もう一口説明します」以下の文から、比較的簡単に解答できる。選択肢に依存しないようにする。
問4 分かりやすいものから順次解答するのが基本。⑤が直前の内容から「かぶれた」にならないとするならば、④が「かぶれた」、⑤が「跳ね上がった」となるはず。残る②は、本文後から5行目「外から無理押しに押されて」などから「割れ込んだ」にはならないと判断できる。
問5 ③は「外発的」の説明部分。この語の説明はこの後の「御維新後外国と」から始まる部分、さらに「これを前の言葉で表現しますと」から始まる部分で繰り返されている。特に最後の説明部分に「押されて…存在できない」とあるのが決定的、エが正解。 問6 「鎖港排外の空気で二百年も麻酔した」を言い換えればよい。つまり江戸時代の鎖国を考える。「麻酔」に引きずられて、「眠りこけた」とあるエを選択しない。
夏目漱石(現代日本の開化)2/2 exercise 解答例/解説
解答例
1a飽 c蛇 d繕 e暇
b甘い
2 薄でもある
3①もともと開 ~ 起こらない
②西洋の文化が複雑の程度において日本の文化より高いということ。
4 従来経験していた開化の波の特質や真相などをわきまえる暇もないうちに新しい波を経験しに蹴ればならず、内部欲求から開化の波の交替を求めたわけではないから。
5 開化が内発的ででもあるかのごとき顔をして得意でいる
6 イ
7 イ
解説
問1acde… 《略》
b… 「酸いも甘いも噛み分ける」は慣用表現で、味わい分け、その良さも悪さもよく知っているということから、「人生経験を積み、人情に精通し、世の中の裏も表も知り尽くしていること」のたとえとして使われる。ここでは、「噛み分ける」を「嘗め尽くす」と変えた表現。「酸いも甘いも知っている」「酸いも甘いも知り抜く」とも言います。
問2 脱文が比喩であることは明らかだから、何の比喩であるかを見極めればよい。「食膳に向って皿の数を味い尽すどころか元来どんな御馳走ごちそうが出たかハッキリと眼に映じない前にもう膳を引いて新らしいのを並べられた」(未練)とは少し違う。むしろ「新しい食膳を並べられても前の食膳を十分に味わい尽くしたような顔をする」こと(見栄)であろう。それが「それをあたかも」で始まる部分であるので、一連の記述が終わった直後に挿入することとなります。「得意でいる人のあるのはよろしくない」の直後に挿入すると、「ハイカラ」の指すものがずれてくるので不適。
問3① 日本の現状ではないところを発見する。「もともと」は「一般的な状況」を開始する言葉。また、この部分が終わって日本の原状に戻るとき、「ところが」で戻ることに注意する。
② 前問①で答えた箇所を削除すると、3文目冒頭「いっていないというのは」から始まる部分に直接続くことが分かる。この部分を簡潔にまとめることになります。
問4 ごく端的に答えると、「本来の内発的開化ではないから。」このように枠組みを設定しておいて、本来の「内発的開化」について述べられた部分(問3の①の解答部分)を利用して解答を組み立てればよい。その際、キーとなる「内部欲求」を外さないこと。
問5 問2の「自分はまだ煙草を喫っても碌に味さえ分らない子供の癖に、煙草を喫ってさも旨そうな風をしたら生意気でしょう。」の直後にある指示語ではあるが、前前文の「あたかもこの開化が内発的ででもあるかのごとき顔をして得意でいる」に着目して答えることができる。
問6 選択肢が長い場合は、一つ一つ区切って確認します。アは前半「日本の開化が自然な経路をたどった内発的なものである」が不適。エは「西洋の欲求を自分の欲求と勘違いし」が不適。ウ「それを十分自覚せず」が「あえて」という副詞と合わない。
問7 「開化」は問3①の解答部分から明らかのように、「内部欲求」とあるように自覚されたものである。だが、「その経路はほとんど自覚していない」に着目できるかがポイント。
※ 「筋トレ国語」サイトの問題・解説と併せてやっておいてください。「1+1」が2以上になるはずです。 ※
b… 「酸いも甘いも噛み分ける」は慣用表現で、味わい分け、その良さも悪さもよく知っているということから、「人生経験を積み、人情に精通し、世の中の裏も表も知り尽くしていること」のたとえとして使われる。ここでは、「噛み分ける」を「嘗め尽くす」と変えた表現。「酸いも甘いも知っている」「酸いも甘いも知り抜く」とも言います。
問2 脱文が比喩であることは明らかだから、何の比喩であるかを見極めればよい。「食膳に向って皿の数を味い尽すどころか元来どんな御馳走ごちそうが出たかハッキリと眼に映じない前にもう膳を引いて新らしいのを並べられた」(未練)とは少し違う。むしろ「新しい食膳を並べられても前の食膳を十分に味わい尽くしたような顔をする」こと(見栄)であろう。それが「それをあたかも」で始まる部分であるので、一連の記述が終わった直後に挿入することとなります。「得意でいる人のあるのはよろしくない」の直後に挿入すると、「ハイカラ」の指すものがずれてくるので不適。
問3① 日本の現状ではないところを発見する。「もともと」は「一般的な状況」を開始する言葉。また、この部分が終わって日本の原状に戻るとき、「ところが」で戻ることに注意する。
② 前問①で答えた箇所を削除すると、3文目冒頭「いっていないというのは」から始まる部分に直接続くことが分かる。この部分を簡潔にまとめることになります。
問4 ごく端的に答えると、「本来の内発的開化ではないから。」このように枠組みを設定しておいて、本来の「内発的開化」について述べられた部分(問3の①の解答部分)を利用して解答を組み立てればよい。その際、キーとなる「内部欲求」を外さないこと。
問5 問2の「自分はまだ煙草を喫っても碌に味さえ分らない子供の癖に、煙草を喫ってさも旨そうな風をしたら生意気でしょう。」の直後にある指示語ではあるが、前前文の「あたかもこの開化が内発的ででもあるかのごとき顔をして得意でいる」に着目して答えることができる。
問6 選択肢が長い場合は、一つ一つ区切って確認します。アは前半「日本の開化が自然な経路をたどった内発的なものである」が不適。エは「西洋の欲求を自分の欲求と勘違いし」が不適。ウ「それを十分自覚せず」が「あえて」という副詞と合わない。
問7 「開化」は問3①の解答部分から明らかのように、「内部欲求」とあるように自覚されたものである。だが、「その経路はほとんど自覚していない」に着目できるかがポイント。
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