木の花は(枕草子 三十七段)exercise

 木の花は

(枕草子)

 exercise 

花橘

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木の花は(枕草子 三十七段)exercise解答/解説

解答

問1 a うづき  b さつき  c 翌朝 (早朝

   d 興ざめだ (つまらない)  e かわいげのない  f 漢詩文

   g なみひととおりではない格別だ)  h 当然  i 鳳凰

問2① ほととぎすとゆかりの深い木とまで思うからであろうか、あらためて言うまでもなく素晴らしい

  ② ちょっとした手紙を結び付けるのにも使うことさえせず

  ③ いやに大げさだけれども

  ④ 選んでこの木にだけ住むというようだが、ほんとうに格別な気がする

問3A 「をかし」に主語・述語の関係でかかる。  B 橘の実

問4(1)イ  (2)理由があるのだろう

問5 いみじくめでたし

問6 「あふち」という名の「あふ」という言葉どおりに、五月五日(端午の節句の日)にタイミングが「あふ」ように開花するから


解説

問1ab…「月の異名」、古文基本知識です。まだの人、後の月の異名と季節があります。この機会にインプット!

  cdefg… 古典を学習するには古文単語を覚えていかなければならないのです。現代語でも使われるが現代語とは違う意味を持つ語、現代では使われていない語、そのなかでよく使われる語です。同じ日本語であり、500~700語程度なので、英単語を覚えるのよりはるかに楽だよ。定期考査と小テストの際、少しずつインプットしておくと後に楽。

  h…(略)助動詞の文法上の意味を漢字2字で記しなさい。

  i…「もろこしにことごとしき名つきたる鳥」とは、「おほとり」のことで、聖人が世に出た時にめでたいしるしとして現れるという鳥、雄を「鳳(ホウ)」雌を「凰(オウ)」という。

問2①…「よすが」とは、便りとするところ、ゆかり、身を寄せる所の意。「にや」のあとに「あらむ」という結びが省略されている。「さへ」は添加副助詞、~マデ(モ)と訳す。ほととぎす〈名〉+の〈格助〉+よすが〈名〉+と〈格助・引用〉+さヘ〈副助・添加〉〉+おもヘ〈動・ハ四・おもふ・已然〉+ば〈接助〉+に〈助動詞・断定・なり・連用〉+や〈係助詞・疑問〉+、なほ〈副〉+さらに〈副〉+いふ〈動・ハ四〉+ベう〈助動詞・当然・べし・連用「べく」のウ音便〉+も〈係助詞〉+あら〈動・ラ変・あり・未然〉+ず〈助動詞・打消・ず・終〉

  ②…「」は文字で書かれたものを言う。文脈によって、「文書・書物・手紙・漢詩文・学問」のどれか確定します。ここでは「つけ文」の話題。「だに」は類推の副助詞、~サエと訳す。

  ③…「うたて〈副詞・ヒドク〉+こちたけれ〈形・ウルサイ、ワズラワシイ〉+ど〈接助・逆接〉」。

  ④…「ゐる」はワ行上一段活用の動詞、座るの意だが、鳥などの場合、「とまる」の意となることに注意。えり〈動・ラ四・える・用〉+て〈接助〉+これ〈代名〉+に〈格所・場所〉+のみ〈副助・限定〉+ゐる〈動・ワ上一・ゐる・終〉+らん〈助動詞・伝聞・らん・連体〉+、いみじう〈形・シク・いみじ・「いみじく」のウ音便〉+心ことなり〈形動・ナリ・心ことなり・終〉

問3AB…文節相互の関係=文の構造、後にまとめてあります。まだの人、この機会にインプット!

問4(略)

問5D…「音便」のイ音便ウ音便促音便撥音便の四種。「なむこそ……連体已然」の係り結びも古文基本知識です。

問6 「あふち」と「五月五日にあふ」と2系列のコンテクストでとらえている。五月五日は、楝(栴檀)の葉でちまきをくるんで楚の大臣であった屈原を供養する日であった。

 もう一つ、「かれがれ」が「離れ離れ」の掛詞となっていて、「五月五日にあふ」との対照もきかしていると考えても良い。「かれがれ」の掛詞は和歌で頻用される修辞。この段落、言葉の上での遊びでありしゃれを楽しむように書かれています。


 月の異名と季節 


1月

2月

3月

4月

5月

6月

異名

睦月

如月

弥生

卯月

皐月

水無月

読み

むつき

きさらぎ

やよい

うづき

さつき

みなづき

季節

7月

8月

9月

10月

11月

12月

異名

文月

葉月

長月

神無月

霜月

師走

読み

ふみづき
(ふづき)

はづき

ながつき

かんなづき
(かみなづき)

しもつき

しわす

季節

 

 

 

 

 

 

 

 

            ※ 読みは現代仮名遣いに直してあります。





 文節間の関係(文の構造) 

主語・述語の関係…文を成り立たせる基本的な成分である。ことに述語は、文をまとめる重要な役割を果たす。「雨が降る。」「本が多い。」「私は学生だ。」などは、いずれも主語・述語から成り立っている。教科書によっては、述語を文のまとめ役として最も重視する一方、主語については修飾語と併せて説明するものもある。

 

修飾・被修飾の関係…連用修飾語(「兄が弟に算数を教える。」という文で「弟に」「算数を」など格を表す部分は、述語の動詞「教える」にかかる連用修飾語ということになる。「算数をみっちり教える。」「算数を熱心に教える。」という文の「みっちり」「熱心に」なども、「教える」にかかる連用修飾語である。)と連体修飾語(体言に係る修飾語である「私の本」「動く歩道」「赤い髪飾り」「大きな瞳」の「私の」「動く」「赤い」「大きな」は連体修飾語である

 

接続語・被接続の関係…「疲れたので、動けない。」「買いたいが、金がない。」の「疲れたので」「買いたいが」のように、あとの部分との論理関係を示すものである。また、「今日は晴れた。だから、ピクニックに行こう。」「君は若い。なのに、なぜ絶望するのか。」における「だから」「なのに」のように、前の文とその文とをつなぐ成分も接続語である。品詞分類では、常に接続語となる品詞を接続詞とする。

 

独立語…「はい、分かりました。」「姉さん、どこへ行くの。」「新鮮、それが命です。」の「はい」「姉さん」「新鮮」のように、他の部分に係ったり、他の部分を受けたりすることがないものである。係り受けの観点から定義すると、結果的に、独立語には感動・呼びかけ・応答・提示などを表す語が該当することになる。品詞分類では、独立語としてのみ用いられる品詞は感動詞とされる。名詞や形容動詞語幹なども独立語として用いられる。

 

並立語…「ミカンとリンゴを買う。」「琵琶湖の冬は冷たく厳しい。」の「ミカンとリンゴを」や、「冷たく厳しい。」のように並立関係でまとまっている成分である。全体としての働きは、「ミカンとリンゴを」の場合は連用修飾部に相当し、「冷たく厳しい。」は述部に相当する。

 

補助・被補助の関係…「吾輩は猫である」の「ある」は主要な意味を表す文節に付属して補助的な意味を添える文節=補助と考える。ここでは主要な意味を表す文節=被補助は「吾輩は猫で」となる。語順は〈被補助+補助〉となる。

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