問1 太宰治。プライドとコンプレックスの葛藤から生み出す多彩なスタイルの作品を書いています。後期、反抗的・破滅的傾向が強く、無頼派と呼ばれています。
問2 漢字をないがしろにしないでね。確実に得点できるジャンルだよ。だから漢字の平常テストは地道にやってね。そして、定期考査の勉強はまず漢字から始めよう。それもただ漢字を覚えるのではなく、前後のコンテクスト(文脈)・内容を把握しなが進めてね。高校を卒業したら書き取りテストなど誰もやってくれません。高校までの蓄積が一生の漢字筋力となります。
問3A…この段落冒頭直後にある。直後の「夕焼け赤き雁の腹雲」もいっそう「人恋しい」気持ちを深くする、巧みに書いてあります。
B…「私」の場違いな大きい声への「おかみさん」の反応。「眉をひそめる」とは、眉根を寄せること、この文脈ではいぶかしく思うということ。ふつうは、「嫌な行為に不快を感じて顔をしかめること」を言います。
C…文字通り「身悶えしていた」ということ。
D…「この姿は、この表現は、結局、私の考えている「単一表現」の美しさなのかもしれない」と思う一方、しかし、「…閉口しているところもあり、…どうにも我慢できない、あんなもの、とても、いい表現とは思えない、…やはりどこか間違っている、これは違う…」というコンテクストで考える。
L…「縁談断られても仕方がない」と覚悟していたが、「結構でございます(2箇所ある)」と快く承諾してくれたことへの「私」の気持ち。
E…ほかの遊女たちが「絵葉書」を選んだり「富士」眺めたりしているのと対照的に、「つまらぬ草」を摘んでいるのを「私」がことさらに注目している理由は…と考える。
K…定職を持たないだけではなく、結婚式を挙げる費用もない。途方に暮れて、「縁談断られても仕方がない」と覚悟する。そんな「私」の事情を慮(おもんばか)る「母堂」。できれば式は挙げてほしいと思っている。現在ならともかく70年前の常識。
M…実家との関係や経済問題についてのシビアな質問はなく、安堵と打ち解けた親しみを感じながらの会話が続いていた。その上、唐突な質問におかしさを感じるという流れ。
N…「仕事する気も起こらず…小説は、一枚も書き進めることができなかった」というコンテクストで、「ダイヤモンドと同じで、人間も絶えず磨き努力しなければならない」という内容の唱歌を繰り返し歌う心理とは…。
T…御坂での一連の体験の後の富士の見え方。「白い、真っ白い三角」でもなく、「変哲もない三角の山」でもない。ノスタルジックであたたかなイメージ。「筋トレ国語」HPサイトも見てください。
問4Ⅰ 次段落と次次段落で語られている。「苦しいのである…まだぐずぐず、思い悩み…結局、私の考えている「単一表現」の美しさなのかもしれない…やはりどこか間違っている、これは違う、と再び思いまどうのである」と辿っていく。
Ⅱ 「私の言葉」=「山は、登っても、すぐまた降りなければいけないのだから、つまらない。どの山へ登っても、おなじ富士山が見えるだけで、それを思うと、気が重くなります。」は、常識的に考えてどこが「変」なのか?御坂峠は「富士三景」の一つということも頭において。
Ⅲ お見合い相手の「娘さん」との結婚を「母堂」は承諾してくれた。「娘さん」当人の気持ちも確かめておきたいという文脈…?
Ⅳ 「私は何を聞かれても、ありのまま答えようと思っていた」のは、具体的にはどういう問題を抱えていたのか…。
Ⅴ 御坂峠は、三ツ峠と乙女峠に並んで「富士三景」の一つ。「私」が滞在している地のことは当然話題にすべき…?
富嶽百景(太宰治) 2/2 もっと、深くへ ! 問題解答(解説)
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