「二葉の松」1/4 要旨
冬が近づくにつれて大堰川ほとりの山荘はいよいよ心細い様子になる。源氏は明石の姫君をここから二条院の東院に移そうと思っているが、明石の君は迷っている。源氏は紫の上も姫君を見たがっているし決しておろそかには扱わないからとしきりに明石の君を説得する。「二葉の松」 2/4要旨
明石の君は源氏の御心がすっかり紫の上に落ち着いているについては、御宿縁もさることながら、紫の上のきわめて優れていることが想像され、いずれは姫君も紫の上の御心に従わなければならないであろうし、それなら幼いうちにとも思うのだが、姫君と別れたと思うと辛く、源氏の御心を自分にとどめておくことができるだろうかとも心配で辛いこと限りない。
源氏は最初、明石の君も姫君と一緒に二条院に移そうそうと考えていた。しかし、明石の君は、移った後の様々な苦労を考えてそれをしぶり、源氏にも明石の君の気持ちがよくわかるので、明石の君を移すことは諦める。しかし、姫君は何としても引き取らないければならないと思う。姫君は将来入内(じゅだい=帝や東宮の妃として宮中にはいること)させて、末は中宮にと考えているからである。そのことは「思う心あれば かたじけなし」に示されている。そのためには、姫君に強力な後見(後ろ盾になって世話する人)が必要となる。よって、源氏が引き取ることにしたのである。源氏が母子を別れさせて姫君だけを引き取ろうとするのは無情のように思われるが、実は、それも二人への源氏の深い愛情によるものである。
【敬語法】
次の敬語の用法【①敬語の種類と②敬意の方向(誰から誰に)】をinput !。
①敬語の種類…尊敬・謙譲・丁寧。教科書などででてきたものから憶えていきましょう。
②誰から誰に
誰から 地の文→作者から
会話文・手紙文→話し手から・書き手から
誰へ 尊敬語→動作主へ
謙譲語→行為の受け手へ
丁寧語→読み手・聞き手へ
光源氏の誕生(源氏物語)~四代の帝、七十四年間、登場人物五百人の物語のはじまりはこちらへ
源氏物語「二葉の松」1/4(薄雲) 解答
問1 憎みがたげなるめる(前段後の方にある源氏の会話文中の「憎みがたげなめる」)、あるめれ(後段、2つ目の心中語の「あめれ」)
問2a完了(強意)の助動詞「ぬ」の命令形
g副助詞、類推の意味
bはかまぎ(漢語風に「着袴=ちゃっこ」とも言う。)
c高貴だ d心配ない f心さびしい
h粗略だ いいかげんだ lあきれる n心配だ
問3e紫の上 i紫の上 j明石の君
k紫の上 m明石の姫君
問4①明石の姫君を二条院に引き取って、紫の上に養育させること。(28字。直前の源氏のセリフを簡潔にまとめる。二条院は問題文導入解説にある。)
②世間の人がうわさなどによってひそかに聞く(それとなく聞く)ようなことあったら(「ひと」は世間の人、「む」は仮定婉曲助動詞、「ことは」はことならばの意で使われることあり。)
③な(お疑いなさるな、の文意から。「な~そ」となる。「な」は呼応の副詞、「そ」は終助詞。)
④御宿世にもあらず(8字。「あらず」でもいいが、ここでは10字以内と言う問の解答となるものとする。)
問5 解答例…今までは 姫君がここにいたからこそ 源氏の訪れがあったが、 姫君がいなくなったら訪れがなくなってしまうのではないかという(明石の上の)不安な気持ち 。
問7 平安時代中期・紫式部・彰子・藤原道長
問1a気の毒だ かわいそうだ c手持無沙汰さ e奉公する
bはかまぎ fしわす d(副)助詞 添加
問2 明石の姫君を源氏が引き取るのが良いということ。(「明石の姫君が二条院に移るのが良いということ。」なども可。)
問3 え(「無理におっしゃることができず」という文意、「え~打消」=~デキナイのパターン。)
問4 し給ふ(「給ふ」は、「か」の結びの連体形。)
問5④ 謙譲の補助動詞「聞こゆ」の連用形、明石の君が姫君に敬意を表す。
⑤ 丁寧の補助動詞「侍り」の連体形、明石の君が源氏に敬意を表す。
⑦ 「言ふ」の謙譲語「聞こゆ」の連用形、作者が源氏に敬意を表す。
次の敬語の用法【①敬語の種類と②敬意の方向(誰から誰に)】をinput !。
①敬語の種類…尊敬・謙譲・丁寧。教科書などででてきたものから憶えていきましょう。
②誰から誰に
誰から 地の文→作者から
会話文・手紙文→話し手から・書き手から
誰へ 尊敬語→動作主へ
謙譲語→行為の受け手へ
丁寧語→読み手・聞き手へ
問6⑥解答例…明石の君が(姫君と共に)二条院に移って、他の女君たちにまじり過ごす(交じる)こと。
⑧解答例…姫君を引き取るための準備
⑨ 解答例…明石の君もこの二条院(の東院)に移ることにおなりになるだろうということ
問7 平安時代中期・紫式部・彰子・藤原道長
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