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  エリート官僚への道 

 冒頭にある、「若くして名を虎榜(こぼう)に連ね」の箇所、「虎榜(こぼう)」について、教科書などの注には「進士の姓名を掲示する木札(きふだ)」というような説明がなされていると思うけど、ナーニ、ソレ…?で通り過ぎないでね。この小説の主人公李徴(りちょう)のキャラクターや行動や運命を理解するうえで欠かせないものなんです。科挙(かきょ。官吏登用試験、現在の公務員試験に相当、易から難にいくつかのレベルがあるよね。)にあたりますが、この進士という称号(資格)について、簡略に知りたいこちらを)、か、詳しく知りたい(こちらを)、いずれかのいずれかにリンクしてみてください。千倍以上といわれている超高倍率を突破した者に与えられる称号でー今、日本で優秀な人たちが受験する、競争率数倍の東大のトップ層より超難関の試験だと思っていいと思います。その後スパー·エリート官僚の道を歩むこととなった。

 しかし、どんな職場や仕事でも、奉職した当初は、地方での勤務や比較的下級の地位で雑務等をこなさなければならなかったりします。能力が群を抜いて高いから、普通の人々を凡人と見下すことなり、下っ端役人なんかやってられるかと思ったり、詩人として世に認められず、そしてまた、どんくさいと思っていた者たちの命令を受けて働かなければならないことにプライドをとてもひどく傷つけられ、やがって発狂するという運命を辿ることになっていくこともあります。



 官吏登用試験は、今の日本では公務員試験になるよね。公務員を志望しようかなと思っている人もいると思うけど、これにも、一種・二種・三種とかヒエラルキー
こちらを)があるの知ってる…?公務員試験(こちらを)や、現職官僚の体験談(こちらを)に興味がある人はリンクして見て。

  でも、公務員(役人)て、メディアや政治家の都合で時折非難されることがあるのでしり込みする人もいると思うけど、物事には功罪や光と影が無いものはないのだから、政治家やメディアの言説に振り回されないで。

 身の回りの生活から、教育、保健、道路や河川、産業、さらにさらに、国防、外交など数えられないほどの事業に携わっています。地域から国全体、そして、海外で行政職という立場で世の中に貢献していきたいという志(こころざし)を持ち続けてほしいと思います。


  
【動く絵本】
山月記 [San-getsu-ki]

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中島敦『山月記』~虎になってしまった男も、こちらを。


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山月記 前編 問題解答(解説)

問1 才能に恵まれて自分に自信を持っている反面、性格がきつく非常識で、人とうまく付き合えない人物。(46字)。

(能力が高いこと、自信家であること、意固地で常識に欠けること、人付き合いのことが答えられたかな…?)

問2 袁参に醜悪な姿を見られたくない、また、恐怖心を起こさせたくないと思う気持ちと、同時に、袁参と話を交わしたいという気持ちの板ばさみになっている心理。

(もっと簡潔に、「今の姿を恥じる気持ちと旧友を懐かしむ気持ちが入り混じる心理。」とまとめてもいい。)

問3 獣としての習慣

 (あと、「古い宮殿の礎」が「人間の心」の比喩になっていることも点取り問題として出題される。)

問4 虎になりきってしまえば己の残虐な行いの跡を見、己の運命を振り返らなくてもすむから。

(この解答例では( )内の文字数は27字。特に「本文の語句を使わないで」と無い限り、本文の語句を使って解答すること。自分の言葉に置き換えようとすると限りなく本文の真意から外れていきがち。)

a.Q 解答(解説)

a.Q1 自分の信念を曲げて(9字)

a.Q2 人間が虎に変身してしまうという非合理な展開を、読者を袁傪と一体化することによって抵抗なく受け入れさせようとする意図。

a.Q3 人間的な心がしだいに失われ、人間の世界を喪失してしまうから。

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こちらはラジオドラマです。

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ラジオドラマ 中島敦「山月記」

 投稿者の説明⇒「■作品紹介 夢破れ虎になってしまった男。 その深き悲しみと憂い...。 男同士の変わらぬ友情。 ■出演 ・ナレーター:出先拓也 ・袁:小林貴祐 ・李徴:柏士文(同人舎) ※劇中、使用している音楽・効果音、画像は全て著作権フリーの素材です。」


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