芥川龍之介
羅生門 1/2
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単純計算すると、私たちは1日3食、1年間に1.095食の食事をしている。一生にいったい何食食事をとることになるんだろうね…。その食量の60パーセント以上を外国から輸入している(カロリーベースで)そうなんだって。そのうち食べられるのに生ごみとして40パーセントが、捨てられているそうだ。そして、この地球上で8人に一人(8億7千万人)が飢餓に苦しんでいる(こちらを)らしい。
「羅生門」で語られている世界は、そんな現在の飽食の日本の生活を 自然じゃん、当たり前じゃないの という感覚では意味不明に終わってしまうよ。物語で語られている現実に、いったん入り込んで生きてみるという作業が必要なんだよ。また、生きていくための仕事(生業)も、現代の仕事や仕事観(自己実現としての職業とか…耳にするよね)とは異質なものということも。このことについては問3「ヒント」も参考にしてね。小説を読むとき、知識のストックと想像力を駆使すれば、より正確に深く理解でき味わうことができることも実感してほしんだけど。平安末という時代(こちらを)、その都の様子(こちらを)、下人という仕事、下人のキャラクター、普遍的な青年期特有の心性(こちらを)、こういったものを丁寧正確かつ深く読み取り味わってね。
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羅生門 問題 1/2 解答例(解説)
問1 門の上の楼に上る
(「そのはしごのいちばん下の段へふみかけた」に着目できたけど、正解までたどり着けない人もいたと思うけど、読解できるだけではなく、テストの技術力も必要となる問です。ヒント」も参考にして。)
問2 解答例
① 「下人」が若者であること。
② 「下人」がすることもなく手持ちぶさたな(なすべきことがなく、退屈なこと)心理にあること。
問3 解答例… 勤勉従順で善良な人物像
(『「永年」使われていた』のだから、奉公先の「主人」から信頼されていたからだと考えられるよね。なぜ信頼されていたか…。解答例の他にも、正直・誠実だ(つまり、善良なこと)とか、〈同輩や後輩・先輩との人間関係もうまくやっていけるような〉気配りのできる温厚な人柄だったとも言うこともできる。どこまで答えるかは求められる字数によるけど。小説、語られていることから、人物の境遇や性格を読みとることが大事なポイントになります。)
問4 解答例… 若者特有の情緒的とも感覚的ともいうべき正義感から離れることができないから。
(対極にあるのは、物事を現実的かつ合理的に捉え行動することがあります。たとえば、「暴力」はいけないけど、殺されそうになったら暴力で抵抗するのは正当なこと。これが現実的で合理的な考えであり行動である。《情緒的感覚的な思考》と《現実的合理的な思考》、この二項対立(=二分法)を理解しておくことは、この後の「下人」の心理と行動の変化を理解するキーとなります。)
a.Q
1 途方にくれていた (前段7文目)
2 解答例… あえて雨の夜に出かけているのには、特別の理由があるはず。近づく者もいない不気味な羅生門の階上ににいるのも、特別な理由があるはず。死体の髪を抜くのは、許しがたい特異な行為だ。
(ただならぬ者が、ただならぬ時間帯、天候、場所でただならない行為をしていることから、ただならぬことであり、「許すべからざる悪」と断じたということです。)
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