『徒然草』とは
兼好法師によって鎌倉時代終わりころに書かれた。『枕草子』(清少納言)・『方丈記』(鴨長明)と併せて日本三大随筆と言われている。
自然、社会、人間のありように対する思いを述べた随筆で、さまざまな角度から斬新(ざんしん)な感覚で切り込んだ作品。王朝文化へのあこがれ、有職故実(ユウソクコジツ。礼式・官職・制度などの由来など)に関する心構え、処世訓、自然美の新しい見方など、素材・対象は多彩を極めている。
仏教的無常観・老荘的虚無思想・儒教的倫理観が基盤にあるとされ、また、作者兼好法師は和歌四天王の一人に数えらたように、美的感受性にも優れている。
仏教的無常観・老荘的虚無思想・儒教的倫理観が基盤にあるとされ、また、作者兼好法師は和歌四天王の一人に数えらたように、美的感受性にも優れている。
この「名を聞くより」全文では、筆者は2つのことをメッセージとして発信していることになります。
1つは、「言葉で聞いてイメージしていたもの(名)と実際(実)とでは違うことがよくある」ということ。
そしてもう1つは、「今人がしゃべっていること、目に見えている物、自分の心の中で思うことは、初めてなはずなのに、昔こんな光景があった気がするなぁと思ってしまう」、つまり、既視感を覚えることが多々あるということ。既視感はフランス語のデジャヴで日本語として通用しています。
現代の私たちが感じていること、感じているが気にとめないでやりすごしていることが、660年前、兼好によってすくい上げられているように思います。また同時に、人の心理が何百年たってもかわらないことがあるんだと感じさせられます。皆さんはどう思いましたか?
古典 多読 聴くだけ古文 徒然草 名を聞くより
2020/10/16
「兼好法師の随筆『徒然草』名を聞くより 係り結び、結びの省略や流れが出てくるので、係り結びの勉強に最適です。」名を聞くより 解答(解説)
問1 A エ(ラ四動詞「おしはかる」の未然「おしはから」の活用語尾「ら」+助動詞「るる」と気づきましたか?) B イ
問2 ありし(連用修飾でかかっています。)
問3 ア (いつぞや〈副いつだったか、の意〉/あり(動ラ変用)/し(助動詞過去き体)/は(終助 詠嘆))
問4 打消しの助動詞「ず」の已然形。
(直後の「ども」は已然形に接続する接助、已然形が「ね」の助動詞は「ず」。「ず」の活用、まだの人すぐインプット。)
a.Q
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