紫の上の死
(源氏物語/御法)1/3
exercise
『源氏物語絵巻』~御法(五島美術館)
紫の上の死 1/3 exercise 解答
問2(あ)庭の植え込み (う)臨終 (お)意識がはっきりすること
(い)かたち (え)ずきょう
問3b ホ d ロ e イ g ニ
問4a ね c ぬ f ざり
問5(1)中宮を前にして、脇息に寄り掛かって座ることができるほどの小康状態。
(2)「きこえ」は謙譲の補助動詞「きこゆ」の連用形で、作者が紫の上に敬意を表す。「たまへ」は尊敬の補助動詞「たまふ」の已然形で、作者が源氏に敬意を表す。
問6(1)「おく」は「置く」と「起く」の両意にかけた掛詞。二句切れ。
(2)二人同時にこの世を去りたい (13字)
問7①は自分のこととして、②は自分たち二人のこととして、③はすべての人が逃れられないこととしてとらえている。
問8⑤紫の上とともに明石の中宮、源氏がいつまでも幸福に生きていたいと願う気持ち。
⑥中宮の前で、几帳を引き寄せ横になったりするのを、失礼なことと思うこと。
⑦ご気分はどうなのでしょうか。
⑧夢かうつつかの区別がつきがたい夢。
⑨言うまでもないことよ (10字)
問9平安 紫式部 彰子 藤原道長
紫の上の死 1/3 exercise 解説
(1)下に接続する言葉によっては,発音しやすい別の音に変わることを音便という。音便は名詞や副詞のように活用のないことばにも起こるが,特に注意しなければならないのが,用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用語尾に起こる音便である。
用言の音便には、イ音便・ウ音便・撥音便・促音便の四種類がある。具体的には文法テキストで確認してください。
(2)結びの省略
に(断定の助動詞 なり 用) +係助詞 。
く(形容詞型の語) +係助詞 。 あり
と(引用の格助詞) +係助詞 。
☆ 「や」「か」の結びには、推量の「む」を加える。それ以外は、基本形を結びの形にして補う。
・ぞ/なむ → ある・言ふ
・こそ → あれ・言へ
・や/か → あらむ・言はむ
ここでは、2段落最後から2文目中にある「いかに思さるるにか」、
に(断定の助動詞 なり 用) +係助詞 。 あり のパターン。「あり」が丁寧の「侍り」になっているととらえる。
問2 《略》
問3
用言の音便には、イ音便・ウ音便・撥音便・促音便の四種類がある。具体的には文法テキストで確認してください。
(2)結びの省略
に(断定の助動詞 なり 用) +係助詞 。
く(形容詞型の語) +係助詞 。 あり
と(引用の格助詞) +係助詞 。
☆ 「や」「か」の結びには、推量の「む」を加える。それ以外は、基本形を結びの形にして補う。
・ぞ/なむ → ある・言ふ
・こそ → あれ・言へ
・や/か → あらむ・言はむ
ここでは、2段落最後から2文目中にある「いかに思さるるにか」、
に(断定の助動詞 なり 用) +係助詞 。 あり のパターン。「あり」が丁寧の「侍り」になっているととらえる。
問2 《略》
問3
b… 「中宮が宮中に帰参なさろうとするのを、もうしばらくここにいらしてご覧くださいと(紫の上が)申し上げたい」という文意の波線部にあたる。ホが解。
d… 「(紫の上が)中宮の前では、この上もなくご気分も晴れ晴れとしておられるように見えますよ」という文意の波線部にあたる。ロが解。
e… 「(源氏の君は)どのように嘆き悲しまれることだろう」という文意の波線部にあたる。イが解。「む」に呼応する副詞である。
g… 「そこにいた者すべてが取り乱してしまい、正気のある者などいないのであった。という文意の波線部にあたる。イが解。「なし」に呼応する副詞である。
問4
d… 「(紫の上が)中宮の前では、この上もなくご気分も晴れ晴れとしておられるように見えますよ」という文意の波線部にあたる。ロが解。
e… 「(源氏の君は)どのように嘆き悲しまれることだろう」という文意の波線部にあたる。イが解。「む」に呼応する副詞である。
g… 「そこにいた者すべてが取り乱してしまい、正気のある者などいないのであった。という文意の波線部にあたる。イが解。「なし」に呼応する副詞である。
問4
a… 直後の「ど」は已然形に接続する接続助詞なので「ね」が解。c… 直後の「に」は連体形に接続する接続助詞なので「ぬ」が解。f… 直後の「けり」は連用形に接続する助動詞なので「ざり」が解。
問5
問5
(1)「隙」は、(病気の)絶え間、紫の上が「前栽」を見ようとして、「脇息に寄りゐたまへる」ことを「かばかりの隙ある」と言う。
(2)敬語の用法【①敬語の種類と②敬意の方向(誰から誰に)】を理解しましょう。
(2)敬語の用法【①敬語の種類と②敬意の方向(誰から誰に)】を理解しましょう。
① 敬語の種類…尊敬・謙譲・丁寧。教科書などででてきたものから憶えていきましょう。
② 敬意の方向(誰から誰に)
誰から 地の文→作者から
会話文・手紙文→話し手から・書き手から
誰へ 尊敬語→動作主へ
謙譲語→行為の受け手へ
丁寧語→読み手・聞き手へ
問6 ②…「ぞ」の結びは「はかなき」、「ぞ」がなければ「はかなし」で終止、二句切れとなっている。「おく」は、萩の花に置いた露が風に乱されてこぼれ落ちることに、起き上がった自分の命が消え去ることを掛ける、しばしば使われる掛詞。④…「か」は反語の係助詞。(そのようなはかないことは、)誰が草葉の上で起こるだけだと思うだろうか。いや、私たちの人の世でも全く同様に起こることだと誰もが思っている、の意。「端的に」「15字以内で」まとめる。
問7 ①…荻の葉の露がこぼれ落ちることに、自分(紫の上)の命が消え去ることを掛けた歌。 ②…「後れ先だつほど経ずもがな」とは、二人の間に後れ先立つ間を置かずにありたい、の意。 ③…秋風にしばしの間もとどまらずこぼれてしまう露のような、この世のはかなさを、誰が草木の葉の上の露についてだけのこととみるでしょうか、つまり、死は誰も逃れられないということ。
問8 ⑤… 「このまま千年も過ごす方法があればいいなあ、の意。「かく」は理想的な美女二人がともにいる現在の状況を指す。「もがな」は願望の終助詞。「わかりやすく説明」する。
⑥… 「なめげに」は、形動「なめげなり」の連用形、失礼だ・無礼だの意。「なめし」という形容詞の語もある。「や」は詠嘆の間投助詞。直後の「御几帳引き寄せて臥したまへる」に着目、中宮の前で几帳を引き寄せ横になったりするのは失礼だ、(だから、お引き取りください、)という気持ち。
⑦… 直後に「あらむ」が省略されている。「思さるる」は「思さ(「思ふ」の尊敬語「思す」の未然形+るる(自発の助動詞「る」の連体形)、「思さる」という時の「る」は多くは自発で、そのような思いが自然に起こっておいでになる、という気持ちで使われる。また、「お感じになる、感得なさる」の意になることもある。ここでは、現代語では「ご気分はどうなのでしょうか」という言い方にあたる。
⑧… 「明けぐれ」とは、夜明け前のまだ薄暗い時、の意。その時間に見る夢は浅く、夢か現か判然としないことがある。
⑨… 「さらなり」は、「言ふもさらなり」と用いられ、それが単独で慣用句化され、「今更言うまでもない。もちろんだ。わかりきったことだ。」の意を表すようになった。「や」は感嘆の間投助詞。10字程度で現代語にする。
問9 《略》
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