宮に初めて参りたるころ(枕草子 百八十四段)2/3 exercise

 宮に初めて参りたるころ 

(枕草子) 2/3 

 exercise 




宮に初めて参りたるころ(枕草子)2/3 exercise 解答例/解説 

解答
問1 ざる
 
問2 a のうしなおし) b さしぬき c おんぞ  e みぐし  

問3 d お召しになる  g 目もまぶしいばかりだ  h あきれるくらいだ
   i わけもないさまだむやみだ)  j 召し上がる

問4 f キ  k エ  l エ  m 

問5① 気がかりなので伺いました。
  ⑥ ほかへおいでになるのだろう

問6 のたまふ

問7⑤ 大納言殿は冗談などを口になさる
  ⑦ 私が出仕する以前から(大納言殿がうわさに)聞いておられたこと
  ⑧ 私は、行幸などの行列を見る時、(供奉の大納言殿/貴公子が)私の乗っている車の方へちらりとでも視線をお向けになったりすると、車の下簾を下ろして、(それでも)透影も見えはしないかと扇で顔を隠す(念の入れようだった)のに


問8(1)夢の心地ぞする(七字)  おもてぞ赤むや(七字)
  (2)

問9 


解説
 問1 音便には、イ音便・ウ音便・促音便・撥音便の4種類があります。曖昧な人は文法テキストでインプット。第一段落最後の文にある。

 問2 dの「」は、本来は差し上げる・~テサシオゲルの意の謙譲語飲む・食ふ・着るの尊敬語の意味があることに注意。

g「目もあやなり」は、まぶしいほどだ・立派だ・はなはだしいという意味の熟語。

i「あいなし」は、気にくわない・つまらない・むやみだの意の、形容詞。

j「参る」は、、本来は参詣する・参上するという意味の謙譲語飲む・食ふ・すの尊敬語の意味があることに注意。

問3 f「」…「給ふ」=最高敬語、「せ」は尊敬の助動詞「す」の連用形で、未然形に接続。よって、正解はキ。

k「なる」…「後ろ」=体言に接続する「なる」→存在(ニイル・ニアル)の助動詞(断定)ととらえる。よって、正解はエ。

l「に」…「に~あり」の「に」は断定の助動詞「なり」の連用形「に」ととらえる。よって、正解はエ

m「し」…「立ち出で」は「立ち出づ」の連用形→過去の助動詞「き」の連体形「し」。よって、正解はコ。

 問4 ①…「参りぬ」などが省略されている。「おぼつかなさ」は、きがかりなこと・心配なことの意の名詞。「に」は格助詞で理由。

   ⑥…「にや」のあとに「おはさむ」などが省略されている。

 問5 雪見舞いにやってきた「大納言」への中宮のお礼の言葉とそれへの返事。歌の意味「山里は雪が積もって道も見えない。そんな今日の日、雪を冒して尋ねてきてくれる人を感心な人だと思いましょう」を頭において考える。「こんな雪の中、よくもまあ、いらしてくださいましたね。」「感心な奴だと思っていただけるかなと思いまして。」という会話。

 

問6 問5と関連。大納言殿の返事だから、言フの尊敬語が使われていると考える。第二段落に大納言が「そらごとなどのたまふは」とある。ここでも「御ありさま」=体言に続くので連体形「のたまふ」が正解。

問7 ⑤…「たはぶれごと」は「戯れ言」で、冗談の意。

⑦…「(私が)まだ参らざりしより(大納言殿が)聞き置き給ひけること」。「参る」は、ここでは中宮様のもとへ出仕する。「聞き置く」はあらかじめ聞いているの意。

⑧…「(私が)行幸など見る折、(供奉(ぐぶ)の大納言殿、または貴公子でも可が)車の方にいささかも見おこせ(視線をやる)給へば(私は)、下簾ひきふたぎて、透影もやと扇をさし隠す」と考える。

問8(1) 「八字以内で二つ抜き出せ」の指定を頭に入れて考える。

(2) 3度使われている「ぞ」。強意の係助詞。



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