ふと心劣りするものは(枕草子 百九十五段)exercise

 ふと心劣りするものは 

 (枕草子 百九十五段) 

 exercise 


ふと心劣りするものは(枕草子 百九十五段)問題 exercise

ふと心劣りするものは(枕草子 百九十五段)exercise 解答/解説

解答

問1 a 事  (  )  c 

問2  エ  e 

問3 ひとつ車に

問4 (1)会話  (2)イ  (3)あてに

問5 ②の「あやしう」は「あてにもいやしうもなる」ことへの感想を表すことから、「不思議にも」の意。⑦の「あやしき」は「まさなき」の並立語となっていて「言ひたるを」にかかっていて、「下品な・見苦しい」の意。

問6  (1)  (2)

問7 ④は、卑しい言葉でありよくない言葉であること。⑥は、田舎じみた言葉を使うこと。

⑤ a 自分のこじつけている言葉を遠慮もなく言ったのは

 ( 自分の身にしみついてしまっている言葉を〈地金のままに〉はばかりもなく口にしてしまったのは )

⑧ もっともなことである

問8 

問9 イ・ロ・ニ

解説

問1 言・事・異・殊が候補。前後の文意から、…全ての事柄の意となり「事」、…特別の意となり「殊」あるいは「異」が、…言葉の意となり「言」が解。

問2d… 「あさまし」は、予想外の物事を経験して、驚いたり、あきれたりする心理。選択肢からはエ。

  e… 「かたはらいたし」とは、傍で見聞きしていていたたまらない気持ちを言う語。選択肢からはイ。

問3 「なまりのある言葉遣い」として考えられる言い方。「ひとつ腹」=同腹のように、「ひとつ」が同じ・いっしょの意で使われていると考えられる。

問4(1)(2)「言葉」といえばまず話し言葉で、最後に「文(手紙や文章)」と「物語」の書き言葉に言及してある。「言葉の文字」の「文字」とは文字ではなく、言葉の意味。

(3) 「いやしう」は、形容詞「いやし」の連用形「いやしく」のウ音便形、身分が低い・みすぼらしい・下品だの意。次文にある「あてに」が形容動詞「あてなり」の連用形で、高貴だ・上品だの意で、解となる。

問5 「あやし」は、「怪し」と「賎し」の2種と考える。「怪し」は、不思議だ・変だ・奇妙だの意。「賎し」は、身分が低い・粗末だ・見苦しいの意。は「怪し」、は「賎し」の意で使われている。は「いかなるにかあらむ」にかかっている。

問6 (1) 「さるは」は、「さ」+「ある」+「は」が熟合してできた接続詞の語。ソレニシテモ/シカシ/ソノ上/ソレトイウノモなどの意。ここでは、シカシ=逆接。

   (2) 「かう思ふ人」=こんなことを思っている人。筆者自身のこと。アが解。

問7  指示語の指示内容は、直前、その直前…とさかのぼり、「こと」などを補うなどして指示語に代入して文意が通るか確認。ただし、要約しなければならなかったり、指示内容が指示語の後にあることもあり、そのケースが出題されることも知っておく。④は直前の「いやしきこと」「わろきこと」を受けている。の「さもあるまじ」とはそんなはずのないの意。同文の後にある「鄙びたる」を指示しているととらえる。そんな悪い言葉遣いをするはずがない。

   … 「もてつく」はわざとそうする。「身につける」意とする説もある。

   … 「さるべき」は、適当な・当然な・そうなるはずの・立派なの意の熟語。「なれ」は助動詞 断 なり 已然(結び)。

問8 「つれ(助動詞 完 つ 已然)+ば(接助)」→確定条件。「さへ」=副助 添加 ~マデモの意。「いとほしけれ」は「こそ」の結びになっていて、気の毒だの意。エが解となる。

問9 選択肢の内容と本文とを細かく吟味してみる。「まいて、文に書いては言ふべきにもあらず」からが合致。全体から、また特に1段の「ふと心劣りとかするものは、男も女も、言葉の文字いやしう使ひたるこそ、よろづのことよりまさりてわろけれ」・「ただ文字一つに、あやしう、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ」から、が合致。3段の、「むとす」を「むず」「ひとつ車に」を「ひてつ車に」、「求む」を「みとむ」と言ったりする当時の傾向を批判していることからと合致する。残る選択肢は一見もっともらしく思えるものもあるが、本文の趣旨と合致しない。

ふと心劣りするものは(枕草子 百九十五段)問題 exercise


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