紫の上の死
(源氏物語/御法)2/3
exercise
登場人物
光源氏 『源氏物語』の主人公。母親は特別な出自でなかったことなどから、他の女御・更衣たちから疎まれ、嫌がらせを受け、光源氏を出産するが、源氏3歳の時亡くなってしまう。父桐壺帝(きりつぼてい)から深い愛情を受けたが、右大臣などの勢力からの圧迫を逃れるため臣籍降下、「源氏」を賜った。
致仕(ちし)の大臣 むかし「頭(とう)の中将」とよばれた。源氏とは仲は良いが、恋愛上も政治的にもライバルでもあった。源氏の亡き正妻葵の上の兄。源氏の後任として太政大臣となり、冷泉帝の退位の時に辞任し、以後、「致仕の大臣」とよばれる。
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紫の上の死 2/3 exercise 解答例
問1a 心をこめるさま c お礼 d 色が濃いe わけもなく f 不思議だ g 奥ゆかしい(上品だ)
h めったにないほどだ j 長年
問2 さへ
問3(1)聞こえ給ふ
(2)断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、接続助詞「て」が続いたもの。
問4(1)ウ
(2)末の露…大将の御母上
本のしづく…かの御身を惜しみ聞こえ給ひし人
問5③空が哀愁を誘うような様子をしていて、源氏はいっそう傷心を深めているのではと推し量っている。
④「奉り」は(手紙を)差し上げるの意の謙譲語「奉る」の連用形の語で、作者が源氏に敬意を表すもの。「給ふ」は尊敬の補助動詞「給ふ」の終止形の語で、作者が「致仕の大臣」に敬意を示すもの。
⑥それほどまで紫の上の死を悲しみ嘆いたりするはずのない(縁故の薄い)一般の人
問6平安・紫式部・彰子・藤原道長
(2)断定の助動詞「なり」の連用形「に」に、接続助詞「て」が続いたもの。
問4(1)ウ
(2)末の露…大将の御母上
本のしづく…かの御身を惜しみ聞こえ給ひし人
問5③空が哀愁を誘うような様子をしていて、源氏はいっそう傷心を深めているのではと推し量っている。
④「奉り」は(手紙を)差し上げるの意の謙譲語「奉る」の連用形の語で、作者が源氏に敬意を表すもの。「給ふ」は尊敬の補助動詞「給ふ」の終止形の語で、作者が「致仕の大臣」に敬意を示すもの。
⑥それほどまで紫の上の死を悲しみ嘆いたりするはずのない(縁故の薄い)一般の人
問6平安・紫式部・彰子・藤原道長
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紫の上の死 2/3 exercise 解説
問1 古文の単語には、現代語と意味の変わらないもの、現代語にはないもの、現代語とは意味だけが異なるものがあります。現代語にはない、または意味だけ異なるものはやはりなじみ深いものではないため、なかなか覚えづらいものです。しかし、試験で問われることが多いのは、現代語にない単語や現代語とは異なる意味を持つ単語です。大学入試では500~700語程度必要。定期考査や平時用テストでそのつどインプットしていけば、後で楽。問2 副助詞は「だに・すら・さへ・のみ・まで・ばかり・など・し(も)」の8語。ここでは、ある事柄(この秋/縁のある人々)の上にさらにほかの事柄(昔の秋/縁のない人々)が加わるという文意になっている。~マデモの意。
問3(1)連用修飾語としてかかっている。
(2)解説末の《「に」「にて」の識別》を参照してください。
問4(1)「長命と言い短命と言っても、葉の先(末の露)と葉の根元(本のしづく)のしずくが前後して落ちては消える遅延のほどの差に過ぎず、人はみな死んでいくものだなあ」が歌の意。ウが解。
(2) 「末の露」は亡き夕霧の母「葵上」、「本のしづく」は、葵上の死を悼み悲しんだ人々。
問5③…空模様も普通ではないのでの意。冒頭に「あはれをも折過ぐし給はぬ御心にて」とあり、さらに、③に続けて「あはれなることなど、こまやかに聞こえ給ひて」とあるので、空が哀愁を誘うような様子をしているので、源氏はいっそう悲しい思いを深めているだろうと忖度(そんたく)する文脈と理解。
④…次の【敬語の用法】から考えます。
敬語の用法【①敬語の種類と②敬意の方向(誰から誰に)】
① 敬語の種類…尊敬・謙譲・丁寧。教科書などででてきたものから憶えていきましょう。
② 誰から誰に
誰から 地の文→作者から
会話文・手紙文→話し手から・書き手から
誰へ 尊敬語→動作主へ
謙譲語→行為の受け手へ
丁寧語→読み手・聞き手へ
⑥…「さ(副)/しも(副助)/ある(ラ動詞・連体形)/まじき(助動詞・打消当然・連体形)/おほよそ(副)/の(格助詞)/人(名)」、それほどでもあるはずのない一般の人、が直訳となる。
「さしもあるまじきおほよその人」→「ほのかにも見奉りし人」→「年ごろむつましくつかうまつり慣れつる人々」と、紫の上との親疎の関係を三段階に分けて述べた漸層法的叙述となっています。
問6 《略》
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