水の東西
山崎正和
exercise 解答/解説
水の東西(山崎正和)exercise解答/解説
解答
1 a 跳 b 間隔 c 凝 g 対象 i 態度
2 e ウ f ア k エ
3 d ウ h ア j エ
4 人生のけだるさのようなもの(13字)
5 エ
6 噴水に美を求める伝統文化がなかったため(19字)
7 水は自然に流れる姿が美しいという好み
8 それ自体として定まった形はない (15字)
9 「行雲流水」で表されている思想 (15字)
10 日本人固有の感性により、断続する水の響きを聞くことで、間隙に流れるものを感じ取ることができるから。 (49字)
11 Ⅰ エ Ⅱ カ Ⅲ イ
解説
1 (略)
2e→直前の「日本の伝統の中には噴水というものは少なく…噴水の美だけは近代に至るまで忘れていた」という内容と「現代の都会でも…美しくない」という主張を結ぶ接続語はと考える。
f→ f→「日本人が噴水を作らなかった理由」を、直前の「西洋の空気は乾いていて、人々が噴き上げる水を求めたということもあるだろう。ローマ以来の水道の技術が、噴水を発達させるのに有利であった」(外面的な事情)こともさることながら、実は別に本質的な事情があったという論理となっている。逆接の語となる。
k→ k→直後の「…だとしたら」に呼応する語は…。
3d→ 「伝統というもの」の根深さを表現しようとしていることを理解する。
h→ 同じ段落の末尾に「なかっただろうか…」とあり、推定というニュアンスで語られている。選択肢を見てイウエは不適だとわかるはず。
j→ 辞書上の意味に近い使い方。
(! 文脈上の意味は、辞書上の意味と微妙にずれたり、逸脱することがあることも知っておいたほうがよい。)
4 前段落に述べられている「なんとなく人生のけだるさのようなものを感じる」という印象の根拠となることが述べられていることに気づいたかな。問の「…ものを感じているか」と本文の「…ようなものを感じる」と対応している。
5 アイウは視覚が主眼となっていることはわかるはず。エは「古池」「蛙」という映像もイメージできるけど、主眼は「水の音」。その音によって深い静寂を改めて感受した心境が句にされている。
6 この段落の「日本の伝統の中に噴水というものは少ない…噴水の美だけは近代に至るまで忘れていた …伝統は恐ろしいもので」に着目できたかな。キーワードを使って字数制限内で書く。
7 前段落では、日本人が噴水を作らなかったのは、「水は自然に流れる姿が美しい」という美意識があるからだと述べられ、この段落で、その美意識を「好み」という語で表し、その背景にある「積極的に、形なきものを恐れない心」つまり「感性」が述べられていることを理解する。
8 「行雲流水」の辞書上の意味は、「空を行く雲と流れる水」であり、「物事に執着せずに、柔軟に行動すること」というようなこと。ここでは前者「空を行く雲と流れる水」に類する使い方。字数制限も頭において。
9 指示語の指示内容は、直前、直前…とさかのぼってみる。そして、指示語に当てはめて文意が通じるか考えてみる。それがセオリー。ここでは直前の一文に着目。『「行雲流水」という仏教的な言葉があるが、そういう思想はむしろ思想以前の感性によって裏づけられていた』を字数制限に従ってまとめると…。
10 直後の「ただ断続する音の響きを聞いて、その間隙に流れるものを間接に心で味わえばよい」とその理由が述べてある。その中のキーワード「断続する音の響きを聞いて」「間接に心で味わえばよい」に着目して、「…から」「…ので」という言い方でまとめる。
11Ⅰは直前までの内容のまとめ。「鹿おどし」については「水の流れなのか」「時の流れなのか」「流れるものを感じさせる」「流れてやまないもの」と「流れ」がキーワードになっていることに気づいたかな?それにたいして、「噴水」のキーワードは…?…「噴き上げる」だと読み取れたかな…本文を蛍光ペンなんかでマークしてね。
Ⅱは直前の「空間」に着目。噴水についてのキーワードになる。すると、「鹿おどし」のキーワードはⅠの前に述べられている「時を刻んで」「時の流れなのか」になることに気づく。本文にマーク。
Ⅲはこれまでの内容をもとに、次の結論を導こうと意図する箇所。その結末の段落のキーフレーズは「水を見る必要さえない」であり、「噴水」については…と考えると答えは出せることになります。
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