「おカネ」って ?
「お金」って ? 、説明しようとしたら、ケッコウ難しいよね。まずは、ここからいきましょう。
お金の発生
お金は、物々交換の時代から発展してきたシステムなんです。
● 自給自足の時代
- 最初は集団単位で自給自足をしていたため、他人と交換する概念はありません。よって、お金などは無縁な時代。
●物々交換の時代
- 自給自足が限界を感じたとき、他人と交換するために物々交換が始まりました。however、相手が欲しがる物を持っていないと取引が成立しません.
●物品貨幣の時代
- 物々交換の煩雑さを解決するために、多くの人に価値があるモノ(例:米、布、砂金)が貨幣として使われ始めました。これを物品貨幣と呼びます.
●金属貨幣の時代
- 紀元前7世紀頃、アナトリア半島(現在のトルコ)で世界最古の金属貨幣が作られました。金属貨幣は携帯しやすく、必要な量を支払うことができました.
お金の役割
お金には以下の主要な役割があります。
① 価値の尺度
- お金は、異なるモノやサービスの価値を計るための尺度として機能します。例えば、チョコレートとクッキーの価値を比較するために、チョコレートは100円でクッキーは50円としたり、マッサージは5000円で針きゅうだと8000円にするとか。
② 交換手段
- お金は、モノやサービスの交換をスムーズに行うための手段です。物々交換の時代とは異なり、相手が欲しがる物を持っていなくても、お金を使って取引が可能になります。ビッグマックと450円の貨幣を交換するというようなこと。
③ 価値の保存
- お金は、価値を保存するためのツールです。100円は時間が経っても100円の価値を保持します。これにより、将来使用するためにお金を貯めることができます。
④ 支払い
- お金は、責務を決済するための手段でもあります。たとえば、納税、賠償、贈物などのさまざまな責務を決済するために使用されます。自家用車を保有していると、年間35000円(=貨幣)とかの税の支払いの義務を課せられます。
現代のお金
現代では、紙幣や硬貨だけでなく、電子マネーや仮想通貨などもお金として使用されています。
管理通貨制度
1920年代までは多くの国が金本位制を採用していました。その国が保有する金(きん)の量に応じて通貨を発行する金本位制をとっていて、自国の通貨をいつでも一定の金と交換できるよう保証することで、通貨に価値を持たせていました。たとえば、我が国では一円が金750mgとされていた時代もありました。
現在、多くの国は管理通貨制度を採用しており、中央銀行が自由に通貨を発行できるシステムです。このシステムにより、インフレやデフレに対応するための金融政策が可能になっているとされています.
このように、お金は社会での取引をスムーズに行うための重要なツールであり、さまざまな役割を果たしているのです。
ホンモノのおカネの作り方は
「ホンモノおカネの作りかたを教えよう。」で始まります。興味がそそられますよね。いきなり、どうすればよいのかが書かれています。
ニセガネを作らないこと。そのためには、ホンモノのおカネに似せないこと
とちょっとヒョウシ抜けするような、ワケのわからないような結論ですね。ここから、お金の歴史をさかのぼり、筆者の最終結論に至ろうとしているのです。
江戸時代の二項対立となる例
佐土原藩 = ニセガネを作った。
⇳ vs ⇳
天王寺屋・鴻池屋 = 「預かり手形」を発行した。
「天王寺屋・鴻池屋」の「預かり手形」が金貨・銀貨の「代わり」の支払い手段として通用し始めた。つまり、ホンモノ(金貨・銀貨)に「代わって」それ自身(預かり手形)がホンモノのおカネになってしまったというです。
続いて、「お金」というものの歴史をもう少し詳しくみると、次のようになると述べられています。
おカネの歴史
本文で述べられている「お金の歴史」です。「代わり」と「ホンモノ」がどういうものかにフォーカスされています。
①金・銀にその内容量が表示されて、それでモノやサービスの売買をしていた。
↓
②一定の価値にあわせて金・銀を含む金貨・銀貨(=金・銀の代わり)として流通するようになった。
↓
③紙に書かれるなどした預かり手形が金貨・銀貨に変わって支払い手段として流通するようになった
↓
④③の預り手形と同様の機能を持つものとして銀行券が制度化された。
↓
⑤小切手やクレジットカード(=銀行券の代わり)のように簡便なものが通用するようになった。
そうすると、「ホンモノのお金」の「ホンモノ」とはどういうものになるのか?
ホンモノとは
ホンモノとはその時の「代わり」の元になるものという意味で、その元になるものも以前は「代わり」にすぎなかった。こうして、次々と「代わり」がホンモノになっていった。つまり、
🔷 🔷 🔷 🔷
金貨・銀貨のその時のホンモノとは金・銀
預かり手形のその時のホンモノは金貨・銀貨
小切手やクレジットカードのその時のホンモノとは銀行券
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ということになるわけです。
結論
ホンモノに似せるのではなく、代わってしまうのが、ホンモノのおカネの作り方の極意となる。しかし、もちろん、代わりを作るには大きな資力と厳重な金蔵(*)が必要である。それらがない者は、ホンモノのおカネの作り方を科学するしかない。
言い換えると、ホンモノのお金を作るには、今ホンモノとして流通しているお金に取って代わるものを作ればよいが、それを実現するのはとてつもなく非現実なことで、そうであるのなら、できるのは、お金とはどういうものか(本質)を考えることだと言っているわけです。
本文「ホンモノのお金の作り方」は、文字通り「ホンモノのお金」は自分にもほんとに作れるのかな…という興味を抱かせながら? 冒頭に述べた貨幣・通貨の本質を論じているのであり、それがこの文章の真の目的であったわけです。
大きな資力と厳重な金蔵(*)… 次のようなことの比喩的表現。日本は偽造防止技術は世界トップと言われること。世界3位の経済力。日本政府の財政・金融政策への信用、日本の通貨は国内だけではなく世界中で信任されいること。信用されていない政府が発行するお金、自国民からさえそっぽを向かれています。ビットコイン(こちらを)が注目されていますが、国や中央銀行によって発行・管理されている従来のお金とは本質的に異なるものですが、今後従来の通貨にとって代わる時代が訪れるのでしょうか?
ちょっとわかりにくいけど、今一つという人、本文+「もっと、深く ! 」もう一度たどってみてください。
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