家居のつきづきしく(徒然草)exercise

 家居のつきづきしく(徒然草) 

 exercise 解答/解説 



家居のつきづきしく(徒然草)問題/exercise へ


家居のつきづきしく exercise 解答解説

解答

問1 a 身分が高く、教養がある  d 配置  e 奥ゆかしい

   f 何とも言えないほど素晴らしい  h 自然のままでなく  i 興覚めだ

   b すのこ  c すいがい  g せんざい

問2 

問3(1)「さてもやは、ながらへ住むべき」、「時の間の烟ともなりなん」

  (2)無常観

問4 ③は、強意(完了)の助動詞「ぬ」の未然形の「ぬ」+推量の助動詞「ん」の終止形「ん」。

 ⑦は強意の係助「なん」。

問5④ 一般に、住居によって、その家の主人の人柄や心持などは推測できるものである

  ⑤ その程度のものなんだな  

問6 西行 作者

問7 筆者が綾小路宮について大層立派であると

問8 物事を表面だけで理解しないで、さらに内面に立ち入ってその理由を追求しようとする素朴な科学的思考の態度。

問9 兼好  ハ


家居のつきづきしく(徒然草)問題/exercise へ

解説

1 古文の単語には、現代語と意味の変わらないもの、現代語にはないもの、現代語とは意味だけが異なるものがあります。現代語にはない、または意味だけ異なるものはやはりなじみ深いものではないため、なかなか覚えづらいものです。しかし、試験で問われることが多いのは、現代語にない単語(古文特有の語)や現代語とは異なる意味を持つ単語(古今異義語)です。大学入試では500700語程度必要。定期考査や平常テストでそのつどインプットしていけば、後で楽です。

問2 「つきづきし」は、似つかわしい・ふさわしい・調和がとれている・しっくりしているの意。「あらまほし」は、望ましい・理想的だの意。

問3(1) 「仮の宿り」とは、かりそめの一時的な宿の意で、仏教思想では、現世を無常な一時的な世と考える。同様の趣旨が書かれているのは「さてもやは長らへ住むべき。また、時の間の煙ともなりなん」。の個所

(2) 「無常」とは、① 万物は生滅流転し、永遠に変わらないものは一つもないということ。 対義語は「 常住 」、「諸行無常」などとも使われる。② 人の世の変わりやすいこと。命のはかないこと。また、そのさま。 ③ 人間の死。「無情」とは区別すること。

問4 あいまいなら、文法テキスト「識別」を確認してください。

   ③は、「なり」=ラ行四段動詞「なる」で、その連用形に接続しているので、強意(完了)の助動詞「ぬ」の未然形の「な」+推量の助動詞「ん」の終止形「ん」。⑦は結び「おはします」などが省略されている係助「なん」(強意)ととらえる。

問5 ④… 「おほかた」は、おおよそ・一般にの意の副詞の語。「ことざま」は、ものごとのようすやありさま・人のようす、人柄の意。「るれ」は可能の助動詞「る」の已然形、「こそ」の結びとなっている。

   ⑤… 「さばかり」は、その程度、そのくらいの意の副詞の語。「こそ」の後の「あらむ」などが省略されている(結びの省略)。

問6 文意をとらえる。また、「参ら」は行くの謙譲語、作者が後徳大寺に敬意をあらわし、「はべる」は、丁寧語、作者が読み手に敬意を表すことも。

問7 「さては」は、それでは、それならの意の接続詞。「いみじくこそ」は、《形容詞の連用形「~く・しく」+こそ》の結びの省略のパターン、「あれ」などが省略されているとみる。「いみじ」は、ここではすばらしい、立派だの意。綾小路の宮が蛙の命を守ろうとして「縄を引」いたことに対する作者の感想ととらえられる。

問8 歌道の巨星とも言える西行の言葉でも、盲目的に受容するのではなく、「綾小路の宮」の例のような事情もありうるのではないか…としているのです。現代の猫よけペットボトルやカラスよけ目玉のようなことをしていたんですね。

問9 文学史の知識、定期考査の時など、そのつどインプットしておくと後で楽できます。

家居のつきづきしく(徒然草)問題/exercise へ


💚💚💚こちらも、おすすめデス💖💖💖
 ↓ ↓ ↓
小式部内侍「大江山いくのの道の」~才媛の娘は才媛?(古今著聞集)こちら

帰京(土佐日記)~無責任な隣人😖 & 亡き娘😭 はこちら

雪のいと降りたるを(枕草子)~「少納言よ、香炉峰の雪、いかならむ。」こちら

東下り(伊勢物語) もっと、深くへ ! こちら

梓弓(伊勢物語)~すれ違いによる悲しい結末こちら

光源氏の誕生(源氏物語)~四代の帝、七十四年間、登場人物五百人の物語のはじまりこちら

ものとことば(鈴木孝夫)もっと深くへ ! こちら

鞄(かばん)(安部公房)~自由でなければならない😕、という不自由?こちら

ホンモノのお金の作り方(岩井克人)もっと深くへ ! こちら

インターネットは何を変えたのか/ネットが崩す公私の境(黒崎政男)もっと深くへ ! こちら

目に見える制度と見えない制度(中村雄二郎)1/2 もっと、深くへ ! はこちら

失われた両腕/ミロのヴィーナス/手の変幻(清岡卓行) もっと、深くへ ! はこちら

「である」ことと「する」こと (丸山真男)1/2 もっと深くへ !  こちら

現代日本の開化(夏目漱石) もっと深くへ  ! こちら

無常といふ事(小林秀雄) もっと、深くへ! はこちら

羅生門(芥川龍之介)~情緒・感覚から合理・理性へこちら

城の崎にて(志賀直哉)~生と死の境界線はどうなっているの?こちら

檸檬(梶井基次郎)~みすぼらしくて美しいものを ! こちら

こころ(夏目漱石)1/2~他人が持っているものをほしくなる?こちら

山月記(中島敦)~虎になってしまった男こちら

パフォーマンス「すこやかクラブ~パラダイスの朝に」こちら

パフォーマンス[小池博史ブリッジプロジェクト/世界会議]こちら

映画「HOKUSAI」~浮世絵師葛飾北斎の鮮烈な生きざま、田中 泯の存在感、目が離せないこちら

映画「日日是好日」~樹木希林、最後の出演作、世の中にはすぐわかるものと、わからないものがあるこちら

ドラマ「ごちそうさん ! 」~食べ物についてこちら

エッセー「になります」~ちかごろ気になる言い方こちら

レビュー👩平安女流👩~世界史上特筆される存在 ! こちら

 レビュー木曾の最期(平家物語)~日本人がそうふるまうのは なぜ ? こちら

レビュー「楊貴妃=長恨歌(白氏文集)」~中華と日本、美女の描き方こちら

 エッセーお豆の煮方 how to boil beans in Japan.こちら

レビュー花は盛りに(徒然草)~新しい美意識、わび・さびへこちら

臥薪嘗胆~すさまじい怨恨の連鎖(十八史略)こちら

荊軻~始皇帝暗殺(史記)こちら

韓信~国史無双、劉邦の覇権を決定づけた戦略家 (史記)こちら

鴻門の会~九死に一生を得る(史記)こちら

項王の最期~天の我を亡ぼすにして(史記)こちら

⋘ 前へ 家居のつきづきしく(徒然草)もっと、深くへ ! 問題解答(解説)


高校国語学習支援サイト】向け





コメント